そんな悩みに『HSCを守りたい』はお答えしています。
※HSPを知らない方は、こちらの記事を読んでいただくと本記事が理解しやすくなるので、合わせて読んでみてください。

・HSCの基礎知識
・HSCと学校
・不登校でも大丈夫!(子どもの幸せを願う専門家とお母さんの座談会)
・事例集:HSCを育てる母たちの“決断”と“選択”
・「学校に行かない選択」の安心材料
・生まれ持った個性を花開かせる子育て
上記の内容から
本書を読むことで、繊細な子どもが社会生活の中で幸せを感じて生きられるようになります。
・不登校になりがちなお子さんがいる人
・HSCの個性や魅力を知りたい人
・HSCに必要な環境や接し方を学びたい人
こういった人に本書はおすすめです。
それではいきましょう。
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目次
『HSCを守りたい』について
著者:斎藤暁子さん

・『HSC子育てラボ』代表
・心理カウンセラー
・オンラインコミュニティの運営もしている
斎藤さんが行っているカウンセリングやオンラインコミュニティは、『HSC子育てラボ』のHPに掲載されています。
気になった人はぜひチェックしてみてくださいね。
本書の特徴
特徴は主に3つあります。
特徴①:HSCの基礎知識が学べる
特徴②:HSCの学校生活や不登校との関係について理解できる
特徴③:HSCの個性の伸ばし方がわかる
特徴①:HSCの基礎知識が学べる
最初の第1章では、
「HSCの子の基本的な特性や関わり方を知りたい」
こういった思いがある方に役立つ内容となっています。
✓HSCの10の特徴
✓HSCと接する時の10のポイント
✓愛着関係の傷を負いやすいHSC
✓「自己否定感」や「トラウマ」を抱えやすいHSC など
他のHSC本でも基礎知識は解説されていますが、
本書は、非常に細かく丁寧に説明されているのが特徴だと言えます。
特徴②:HSCの学校生活や不登校との関係について理解できる
本書のメインの内容となるのが「HSCと学校」です。
そこで第2章〜第5章では、HSCと学校生活に関わる様々な情報を知ることができます。
✓学校との相性を知るための、20のチェックリスト
✓HSCと不登校
✓息子さんの不登校に反対する祖父母を説得し、ホームスクールを選んだ母
✓公共による支援 など
上記のように、HSCの子育てをする母親の事例集や公的機関、また民間による支援などの具体的な情報も豊富です。
このことから、様々な視点でHSCのための学校生活における支援方法を理解することができます。
特徴③:HSCの個性の伸ばし方がわかる
HSCは「生まれつき繊細な気質がある子」のことを言います。
しかし、病気や障害ではないため、気質自体には何も問題ありません。
つまり気質の活かした方次第では、プラス方向に伸ばすことができるということです。
そこで最後の第6章では、繊細な子のよりより伸ばし方について学ぶことができます。
✓「社会性」を問う
✓子ども気質を知るということ
✓脱学校を選択したわが子のこと
✓生まれ持った個性を花開かせる子育て など
また、本書の終わりには
「HSCが生きやすくする7つのこと」
と言った全体をまとめた内容も載っています。
HSCの子育てに悩む親御さんであれば、
きっと何か解決につながるヒントが見つかるはずです。
『HSCを守りたい』の学びポイント3選

学びポイント①:HSCと接する時の10のポイント
「HSCの気質を持つ自分の子と、どのように接すればいいのか…」
このように悩む親御さんに向けた、解決策が見つかる内容となっています。
結論としては、以下の10個です。
①干渉しない
②無理強いをしない
③その子のやり方やペースを尊重する
④コントロールしない
⑤ほかの子と比べたりしない
⑥避難場所を作っておく
⑦早めに休ませる
⑧共感し、子どもの気持ちを代わりに言葉にして語りかける
⑨苦手なものから距離をおけるよう工夫する
⑩親との分離のタイミングの判断は慎重に
読んでわかる通り、
親の都合ではなく、子どもの気持ちを尊重することが大切です。
特に重要だと感じた「③その子のやり方やペースを尊重する」では以下のように本書では説明しています。
・ほかの子に合わせたり、ほかの子ができているからということを基準にするのではなく、その子が好むものを「選ぶ」、その子がやり出すまで「待つ」という姿勢を意識する。(中略)好奇心が恐怖心を上回り、その子の自発的な意志でやり出すまでじっと待つことを心がける。
つい何でもしてあげたくなるのが親心ですよね。
しかし先程も言いましたが、HSCの子の生き方を尊重することが大切です。
この気持ちを忘れずに、上記10個のポイント意識して接してみましょう。
学びポイント②:HSCに多い、学校に適応しにくい17の特徴
5人に1人の割合でいるHSC。いわゆる少数派です。
それによって周囲との気質の違いから、
「学校生活になかなか馴染めない」もしくは「無理に適応しようとする」ことを通して、つらい思いをしているHSCの子がいます。
では、具体的にどのような内容があるのか。
本書ではHSCが学校に適応しにくい特徴を17個に整理しています。
すべては紹介しきれないため、本記事では、最初の3つだけピックアップさせていただきます。
以下の通りです。
①刺激を受けすぎてそれに圧倒されると、落ち着きがなくなる、話を聞けなくなる、物事がうまくできなくなるといった状態になりやすいです。(後略)
②人の集まる場所や騒がしいところが苦手です。誰かの大声や、誰かが怒鳴る声を耳にする、誰かが叱られているシーンを目にするだけでつらいと言います。
③物事を始める、人の輪に加わるなどの、行動を起こすことに時間がかかります。これは目の前の状況をじっくりと観察し、情報を深く処理(大丈夫かどうか確認)してから行動するためです。
このような特徴が⑰まで続いていきます。
もしかしたら上記3つだけでも、
「うちの子の特徴に当てはまるかも」
と感じた親御さんもいるかもしれません。
この気づきとして認識することが、とても大切である本書では言っています。
それが、HSCの子の理解と実際の関わり方に影響するからです。
きっと他の特徴も共感できるはずなので、気になった人はぜひ実際の本書で確認してみましょう。
学びポイント③:公共による支援
「もし自分の子が学校に馴染めず、不登校になってしまったら…」
HSCの子を持つ親御さんなら、このように考える人もいるかもしれません。
しかし、無理に学校へ通わせようとすると、さらにお子さんを追い詰めてしまう可能性もあります。
そこで、「学校へ行かない選択」をしたお子さんに対し、親としてどのような支援ができるのかをここでは紹介します。
結論としては「公共による支援」「民間による支援」「自宅学習」など、できることは様々です。
すべては紹介しきれないので、
「公共による支援」をピックアップしてどんな方法があるのかを説明します。
具体的には以下の5つです。
①教育支援センター(適応指導教室)
②スクールカウンセラー
③児童相談所
④いじめ相談ダイヤル
⑤夜間中学
このように現在は、「学校に馴染めない」「不登校になった」というお子さんに対し、様々な公的支援が受けられます。
これらの背景には、「教育機会確保法」による国としての動きが影響しています。
同法では、これまでの学校復帰を前提としてきた不登校対策を転換させ、「休養の必要性」や「学校以外で学ぶことの重要性」を認めています。
親子が罪悪感を抱くことなく「学校に行かない」選択をし、一人ひとりに合った学びを自由に選べる社会への第一歩となりました。
上記の通り、「不登校=問題行動」ではないという考え方に、社会の見方としても変化しつつあるのです。
そのため、最初に説明した「民間支援」や「自宅学習」などの公共以外の支援にも広がってきています。
かなり詳細に説明されているので、内容が気になる人はぜひ本書で確認してみてください。
『HSCを守りたい』のまとめ
『HSCを守りたい』のポイントについてここで、再度まとめておきます。
学びポイント①:HSCと接する時の10のポイント
10の接し方を通して、HSCの子の気持ちを尊重することが大切
学びポイント②:HSCに多い、学校に適応しにくい17の特徴
17の特徴から気づきを得ることが、親としてHSCの子への適切な関わり方につながる
学びポイント③:公共による支援
「教育機会確保法」により、学校へ行かない選択をした子どもへの支援が広がっている
実際の本書には、ここでは紹介しきれなかったすばらしい内容が盛りだくさんです!
気になった方はぜひ読んでみてください。
きっとHSCの子が幸せに生きる選択肢が広がるはずです!
今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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