そんな悩みに『ささいなことに動揺してしまう 敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本』はお答えしています。
※HSPを知らない方は、こちらの記事を読んでいただくと本記事が読みやすくなるので、合わせて読んでみてください。
ささいなことに動揺してしまう 敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本
敏感すぎる人・HSPとは
「敏感すぎる」は気質
HSPとネガティブさ
HSPを本質的に理解し、生きやすくなるポイント
生きやすくなるための5つの心構え
HSPと仕事への展望
HSPと仕事を考える4つのポイント
HSPが働くために必要なこと
誌上HSPキャリアカウンセリング
上記の内容から
本書を読むことで、HSPの自分を受け入れ、HSPとして働くことに対しての実践的なアドバイスをもらうことができます。
ささいなことが気になって常に働くことに不安を感じている人
現在、就職活動や転職活動で悩んでいるHSPの人
HSPの自分を受け入れてキャリアを積んでいきたい人
こういった人に本書はおすすめです。
それではいきましょう。
目次
『ささいなことに動揺してしまう 敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本』について
著者:みさきじゅりさん
note『HSP専門キャリアコンサルタント みさきじゅり プロフィール』より引用
・HSP専門キャリアコンサルタント
・毎月のべ数十名のセッションをおこなっている
・自身もナイーブな感受性と好奇心の旺盛さをあわせ持つ「刺激追及型」HSP
また、著者のみさきじゅりさんは、HSPの提唱者である※エレイン・アーロン博士の「専門家認定プログラム」を日本人で初めて修了しています。
まさにHSP研究の第一人者から認められた、非常に信頼と実績のあるHSP専門キャリアコンサルタントということがわかります。
みさきじゅりさんのウェブサイトはこちらから確認することができます。
⇒HSP専門キャリア&ライフコンサルティング
【エレイン・アーロン博士の「専門家認定プログラム」とは】
HSP提唱者のエレイン・アーロン博士が開発したプログラム。DVDまたは本を読み、テストに通った人が「HSPに精通したセラピスト」として認定される。そして、その証明としてエレイン・アーロン博士のサイトに認定された人の名前が掲載される。※プログラムのテストを受けるには、公的(または公的とみなされる)資格を持った心理療法者、セラピスト、コーチ、医療従事者であることの証明が必要。
本書の特徴
特徴は主に2つあります。
特徴①:前半で「HSPという気質」と「生きやすくなるポイント」を知れる
特徴②:後半は「HSPの仕事観やキャリア」について深く学べる
特徴①:前半で「HSPという気質」と「生きやすくなるポイント」を知れる
本書の前半(第1章~第5章)では「HSPという気質」と「HSPとして生きやすくなるポイント」を重点的に学ぶことができます。
つまり、「HSPとしてこうやって生きていけばいいのか!」ということはわかりますが、HSPとしての働き方や仕事の見つけ方のようなことは前半では学べません。
このように思う人もいるかもしれません。
しかしキャリアの概念というのは、就職・出世・現在の仕事等の点や結果を指す言葉ではなく、「働くことにまつわる生き方そのものを指す」と厚生労働省は提唱しています。
なので、「HSPとしての生き方を理解することは、よりよいキャリアを形成するための土台」となるため、前半部分も読み飛ばすことなく、しっかり読んでいくことは重要だと言えます。
特徴②:後半は「HSPの仕事観やキャリア」について深く学べる
後半(第6章~第9章)は本書のメイントピックでもある「HSPの仕事観やキャリア」について学ぶことができます。
具体的には
・HSPは自分の使命や仕事の意義を考える
・HSPの人はHSPらしい強みと自分らしさをかけあわせる
・HSPを活かす仕事探しの4つのポイント
・HSPだからこそ長期視点でのキャリアプランを持つ など
こんな感じでHSPとして社会で活躍するための本質的な内容が盛りだくさんです。
ただ本書では具体的な職種の提案等は一切していません(HSPはクリエイティブな仕事が向いているといったことなど)。※理由は著者がキャリアコンサルタントとしてセッション(年間400回以上)を通じてお会いしたHSPの仕事の適性は、さまざまな職種があったため。
あくまでもHSPとして働くための原理原則が学べる内容だと理解しておきましょう。
『ささいなことに動揺してしまう 敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本』の学びポイント3選
学びポイント①:HSPは自分の使命や仕事の意義を考える
本書では、自分の存在意義や使命と仕事の結び付きは、HSPの人にとっては重要なテーマであると言っています。
なぜなら、HSPは、HSPでない人に較べて少し違った角度で物事をとらえるからです。
では具体的にどういった角度で仕事に対してとらえるのでしょうか?
結論から言うと、HSPの人は仕事に対し哲学的に考える傾向があります。
「私はどういう存在なんだろう」
「私はこの社会で何を貢献できるのだろう」
「なんのために働くのだろう」
このように、様々な視点から深く考えます。
つまり、仕事は「生活していくための収入を得る手段」という考え方だけでは納得しないのです。
そこで、もっと奥深くの根本的なところまで思考を巡らせるため、「自分の存在意義や使命」を仕事と結びつけるとこに辿り着きます。
なので、HSPの人が納得して働くためには、自分の存在意義や使命を明確にして仕事を通して全うできる方法を見つけていきましょう。
学びポイント②:HSPは職種で仕事を探してはいけない
就職活動や転職活動で仕事を探すときは一般的には業界や職種で絞ることが多いと思いますが、HSPの人の場合は、4つのポイントを意識することが大切であると本書では言っています。
4つのポイントというのは以下のものをさします。
【仕事探しの4つのポイント】
①環境・・・どんな環境にいると、疲れずに能力を発揮できるか
②適性・・・仕事への興味や、取り組む姿勢を分析し、適性を明らかにする
③人間関係・・・自分にとって好ましい人間関係のスタイル(職場および取引先)
④ペース・・・仕事の流れ、日々のリズム、いつまでに1人前になることを期待されているか
さらに上記4つのポイントを具体的な言葉にすると以下のようになります。
このように4つのポイントを意識して、どういった仕事でどんな働き方をしたいのか、自分なりの言葉で表現できるようにしましょう。
そうすればHSPとして自信を持って納得できる仕事が見つかるはずです。
また本書では、4つのポイントを導き出すための、さらに詳しい考え方を解説しているので、気になった方はぜひ読んでみてください。
学びポイント③:HSPは長期視点でキャリアをとらえる
HSPの人がよりよいキャリアを積んでいくためには、「HSPならではの仕事への長期視点をまとめる」ことが重要と本書では言っています。
なぜなら、「学びポイント①:HSPは自分の使命や仕事の意義を考える」でも言いましたが、HSPの人はHSPでない人とは違う仕事の考え方を持っているからです。
では、どうすれば長期視点でキャリアを考えまとめることができるのでしょうか?
以下に具体的なまとめ方を5つ載せておくので参考にしてみてください。
【キャリアの長期視点のまとめ方5つ】
①自分の在り方に納得する
→仕事に対し使命感を考えるのがHSPの人なので、多少のことがあっても気持ちが大きくぶれない軸を持つと、自分のあり方に納得し就職活動の方向性が固まる
②人生での仕事の位置づけをとらえ直す
→HSPの人は仕事でも将来に不安を抱きやすいので、就職活動としてではなく人生トータルを見て、好きなこと、やりたいことのバランスを考える
③ビジョンの実現には段階を踏む
→「社会の役に立ちたい」「困っている人の役に立ちたい」といった大きなビジョンを持っているため、そのビジョンに結び付く仕事を選ぶ
④小さな現実的ステップを踏む
→自分の抱くビジョンがすぐに叶わなくても失望せず、できることからはじめる。仕事あれば、任されている仕事の効率を上げる。そうすることで残業が減る→社員のストレス軽減→社員の愚痴が減る→辞める人が減るといった小さなステップを踏むことができる。
⑤入社・異動直前に挫折しないための考え方
→成果期(ある程度仕事を覚えると一気に成果を出せるようになる時期)をイメージすることで、仕事をすぐに覚えるのが苦手で苦労するHSPの人もそれを乗り越える軸になる
このようにHSPの人は「仕事=人生」と強く捉える傾向があるので、「HSPならではのキャリアの長期視点」を持つことを意識していきましょう。
『ささいなことに動揺してしまう 敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本』のまとめ
『ささいなことに動揺してしまう 敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本』のポイントについてここで、再度まとめておきます。
学びポイント①:HSPは自分の使命や仕事の意義を考える
→HSPの人は仕事に対し哲学的に考える傾向があるため収入得るためだけでは納得しない
学びポイント②:HSPは職種で仕事を探してはいけない
→HSPの人の場合は4つのポイント(①環境②適性③人間関係④ペース)を意識して仕事を探すことが大切
学びポイント③:HSPは長期視点でキャリアをとらえる
→HSPの人は「仕事=人生」と強く捉える傾向があるので、5つのまとめ方を意識してHSPのならではのキャリアの長期視点を持つ
本書では他にも、ここでは紹介しきれなかった内容がたくさん説明されているので、気になった方はぜひ読んでみてください。
きっとHSPの自分として働くことがこれまでに以上に前向きに捉えられるようになってよりよいキャリアを積んでいけるはずです!
今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ささいなことに動揺してしまう 敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本