「HSPにとっての適職って何?」
「転職を考えてるけど特にやりたい仕事がない…」
「HSP気質の人は実際にどんな仕事をしているんだろう?」
こんな悩みを解決する記事を書きました。
当記事を読めば、繊細なあなたに向く仕事が見つかるきっかけになります。
当記事を書く私は以下のような人です。
◎本記事の信頼性
・精神保健福祉士(心に関わる国家資格)
・これまでに60冊以上のHSP本を読破
・読んだ本はすべて書評記事として執筆↓
上記の経験や知識から、HSPに向くお仕事をピックアップしました。
結論から言ってしまえば「人それぞれ」になります。
なぜなら「HSP=あなた」ではないから。
つまりHSP以外にもあなたらしさはたくさんあります。
しかし、HSP本では様々な著者が「HSPの適職」についてお話しています。
このことから内容を抜粋しHSPの人は
・どんな仕事が適職か?
・実際にどんな仕事をしているか?
についてお話したいと思います。
自分の繊細さを大切にしつつよりよいキャリアを作っていきたい人の一助になれば幸いです。
それではいっしょに見ていきましょう。
目次
適職のベースになる2つの考え方
先ほども言いましたがHSPの適職は「人それぞれ」です。
ただ前提となる考え方はあります。
以下の2つです。
①HSPの特性を活かせるか
②自分の強みを活かせるか
これがベースになると考えます。
要は自己分析ですね。
理由は無理のない自然体な自分ではたらけるから。
では2つのポイントについて詳しくみていきます。
①HSPの特性を活かせるか
具体的には4つの特性「※DOES」を発揮できるかがポイントです。
※DOESとは
Depth=深く考える
Overstimulation=過剰な刺激を受けやすい
Emotional & Empathy=感情移入しやすく共感力が高い
Subtlety=五感が鋭い
実際にHSP本の『敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本』でも4つの特性は以下のように仕事で活かせると言っています。
HSPは生まれ持った気質です。
つまり上記の特性は無意識に発揮します。
そのため4つの特性が活かせる仕事に就くことは、
ありのままの自分ではたらけることにつながるのです。
②自分の強みを活かせるか
HSPではない視点からも考える必要はあります。
理由としてはHSP以外にもあなたの良さはたくさんあるからです。
そこで、強みを考えることは大切なテーマになってきます。
強みとは「自然に再現性高く発揮できる力」です。
この強みを自覚することで仕事でも高いパフォーマンスを発揮できるようになります。
ではどうすれば強みを見つけられるか?
結論、『ストレングスファインダー』の受験をおすすめします。
これはアメリカのギャラップ社が開発し、177個の質問に答えることで全34の強みの順位を知ることができる「才能診断」ツールです。
受験することで「自分の強みの発見」と「強みを活用する方法」について知ることができます。
例えば受験すると以下のようなレポートを見ることができます。
※これは以前に私が受験したストレングスファインダーの結果です。HSPの特性でもある「共感性」が上位4番目にあったのでピックアップしました。
このように非常に詳細な解説です。
そのため、すぐにでも行動に移しやすいメリットがあります。
気になった方はぜひ受験してみてください。
※以下の書籍を購入すると受験が可能です↓
私もストレングスファインダーの受験がきっかけで、
営業マンから精神保健福祉士にキャリアチェンジすることができました。
おかげで今は自分らしい強みを発揮しながらはたらくことができています。
以上の
①HSPの特性を活かせるか
②自分の強みを活かせるか
をまとめると
「あなたの繊細さと強みを活かした仕事」が適職のベースになると考えます。
そのため最初の結論で言った「人それぞれ」につながるのです。
「そうは言ってもHSPの人がどんなお仕事をしているか気になる!」
こう思う人もいるはずです。
そこで次はHSP本からピックアップした、
HSPが向いているお仕事をいくつか紹介します。
HSPに向いている仕事の5つの傾向
以下のHSP本から抜粋します。
どちらの著者もHSPに関して日本だけでなく世界的に有名な方です。
そのため上記2冊の内容を参考にして話を進めていきます。
HSPが向く仕事の傾向としては以下の5つです。
①人のケアをする仕事
②サービス業
③フリーランス
④リーダー的ポジションの仕事
⑤クリエイティブな仕事
必ず自分に向く仕事が見つかるとは限りませんが、
ご自身の視野を広げるつもりで参考程度に読んでいただければ幸いです。
では詳しく見ていきます。
①人のケアをする仕事
◎具体的な職種
医師、看護師、介護福祉士、心理士、相談員、マッサージ師など
メリット:人を癒やす仕事にやりがいを感じやすい
デメリット:相手のために頑張りすぎてストレスを溜めやすい
◎HSP本の解説
他の人のケアをする仕事を目指す人も多いでしょう。内向的またはとても敏感な人は、子どものときからすでに、周りの人が元気かどうか気になっていた場合が多いからです。そのため、他の人の痛みを和らげるお手伝いができる仕事には大いにやりがいを感じ、それによって、自分の体や心が持たなくなるほど長く頑張りすぎてしまいがちです
『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント丨イルセ・サン(著)』
人と深く関わる仕事はやりがいも大きい分、過度なストレスがかかります。
その結果「※燃え尽き症候群」にもなりやすいです。
そのためストレスと上手に付き合うことが上記の仕事のポイントになります。
※ちなみに当記事を書く私は精神保健福祉士なのでこの分類に入ります。
※燃え尽き症候群とは
それまで意欲を持ってひとつのことに没頭していた人が、あたかも燃え尽きたかのように意欲をなくし、社会的に適応できなくなってしまう状態のことをいいます。
絶え間ない過度のストレスにより発生し、うつ病の一種とも考えられています。
②サービス業
◎具体的な職種
飲食店の接客、テーマパークのキャスト、美容販売員など
メリット:相手の気持ちを察して接客ができる
デメリット:心身の疲弊を感じやすい
◎HSP本の解説
HSPは他人の苦しみを大いに気にかける傾向がある。その直感力で、相手が求めているものがはっきりとわかるのだ。多くのHSPは、サービス業を天職として選択する。そしてその結果「燃え尽きて」しまう。
だが人の役に立ちたいからといって、燃え尽きてしまうような仕事をする必要はない。(中略)自分の健康と適切な興奮レベルを保つことこそ、人助けの第一条件なのだ。引用:『敏感すぎる私の活かし方丨エレイン・N・アーロン(著)』
サービス業は非常に多くの人と関わります。
直感的に相手の気持ちがわかるHSPにとってはやりやすい仕事かもしれません。
ただ様々な人と関わる分、精神的にも肉体的にも疲労を感じやすいです。
そのため体調面の自己管理ができる人にはオススメの仕事です。
③フリーランス
◎具体的な職種
フリーランスとは会社に属さず個人で仕事をする人のことを指します。
ITエンジニア、Webライター、ブロガー、プログラマー、動画編集者など
メリット:自分の好きなペースや環境で仕事ができる
デメリット:収入が安定しないことから不安になりやすい
◎HSP本の解説
フリーランスとして働く人もいます。
フリーランスとして一人で働けば、自分に合った音量や温度に職場を調整することができます。また労働時間も自由に管理できます。そのため空想力や豊かなアイディアを発揮しやすいのです。『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント丨イルセ・サン(著)』
上記で一例を出しましたが、個人で収入を得る人であればどんな職種でもフリーランスに当てはまります。
収入の不安定さはありますが、その分自分のペースや裁量で仕事ができるのが大きな魅力です。
HSPにとっては一番周囲の刺激を調整しやすいお仕事かもしれませんね。
④リーダー的ポジションの仕事
◎具体的な職種
経営者、役員、管理職(部長・課長)など
メリット:部下に支持されつつ自分の空間で仕事ができる
デメリット:責任が大きくのしかかる
◎HSP本の解説
敏感な人や内向的な人には、リーダーになることを好む人も多くいます。
自分の裁量でいろいろ決められるからです。リーダーは、しばしば自分の個室を持つことができ、必要なときにドアを締め切って、一人の時間を過ごせます。アイディアマンなので、イノベーションは得意ですし、従業員の気持ちを察し、意見にきちんと耳を貸すので、リーダーとして支持され場合が多いのです。引用:『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント丨イルセ・サン(著)』
リーダーのポジションは意思決定する場面が多く様々なことを選ぶことができます。
つまり自分次第で作りたい環境が実現可能です。
また部下の気持ちがわかるリーダーは、きっと信頼も厚くなり人間関係も良好に。
責任とプレッシャーはかかるので、自身のメンタルヘルスを維持できる対処法があるHSPには最適なポジションです。
⑤クリエイティブな仕事
◎具体的な職種
画家、動画クリエイター、イラストレーター、webデザイナーなど
メリット:五感を使って表現することに楽しさを感じやすい
デメリット:生活していけるかはその人次第
◎HSP本の解説
大半のHSPには芸術的な側面があり、表現を楽しんだり、何らかの形で大きく深く感銘を受けたりしている。なかには、天職や生業として芸術を選ぶ人もいるだろう。著名な芸術家の人格に関する研究のほとんどは、敏感性がカギだと述べている。
引用:『敏感すぎる私の活かし方丨エレイン・N・アーロン(著)』
今だと、SNSやYoutubeのような場所でも自分の作品を出すことができます。
つまりHSPならではの感性を発揮できる機会はたくさんあるということです。
ただ、必ず成功して生計を立てられる保証はありません。
それでも粘り強く挑戦したい人には魅力的なお仕事です。
以上が、HSPに向いている仕事です。
「HSP気質✕自分の強み」に当てはまる仕事が見つかったら、ぜひ詳しく調べてみてくださいね。
まとめ
今回紹介したHSPが向いている仕事を以下にまとめます。
適職のベースとなる考え方
①HSPの特性を活かせるか
②自分の強みを活かせるか
HSPが向いている仕事
①人のケアをする仕事
②サービス業
③フリーランス
④リーダー的ポジションの仕事
⑤クリエイティブな仕事
いかがだったでしょうか?
今回の内容がHSPならではの適職の考え方や仕事選びの参考になれば幸いです。
もし本気でやってみたい仕事が見つかったら、未経験でも挑戦してみることをおすすめします!
なぜなら「未経験=向いていない仕事」ではないからです。
仕事は生きている時間の大部分を占めます。
ぜひあなたの繊細さに合った仕事が見つかることを心から願ってます。
繊細で素敵なキャリアを一緒に作っていきましょう!
今回は以上になります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
◎仕事の辞め方を知りたいHSPはこちら↓