そんな悩みに『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント』はお答えしています。
※HSPを知らない方は、こちらの記事を読んでいただくと本記事が読みやすくなるので、合わせて読んでみてください。
【HSPと内向的な人の特徴について】
○HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の特徴
五感から入ってきた刺激や、思考など自分の内側の刺激に対する感受性が高い
○内向的な人の特徴
あまり社交的ではないことや社会や他人などの外側の世界よりも、自分の内面や物事の真理などに向かいやすい
プロローグ “敏感な人“と内向的な人”の特徴
ラクに生きるヒント|1 過度な刺激から自分を守る
ラクに生きるヒント|2 堂々巡りの不安を断ち切る
ラクに生きるヒント|3 日々の喜びや意義を見いだす
ラクに生きるヒント|4 不快なコミュニケーションを回避する
ラクに生きるヒント|5 自分に正直な選択をする
ラクに生きるヒント|6 自分の個性を快く受け入れる
上記の内容から
敏感な人や内向的な人が自分らしさを大切にしてラクに生きる方法を知ることができます。
敏感さ内向性の才能を見つけたい人
敏感さ内向性を生きやすいようにコントロールできるようになりたい人
敏感さ内向的な自分で楽しく日常生活を送りたい人
こういった人に本書はおすすめです。
それではいきましょう。
目次
『鈍感な世界に生きる敏感な人』について
著者:イルセ・サンさん
Reiko Hidani HPより引用
・デンマーク人の牧師であり心理療法士
・HSPの人たちへ講演者、セラピストとして活動している
・イルセ・サンさん自身もHSP
YouTubeにイルセ・サンさんの動画がありました。
字幕ですが、見ているとイルセ・サンさんの温かい人柄が伝わってきます。
また、イルセ・サンさんは多くの国でベストセラーになった著書『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』が有名です。
過去に書評記事を書いたので、よければ合わせて読んでみてください。
本書の特徴
特徴は主に3つあります。
①2つの診断テストを受けられる(1.敏感度診断テスト/2.内向度・外向度診断テスト)
②HSPだけでなく「内向性」にも触れられている
③敏感さや内向性を活かした「ラクに生きるヒント」が6つ具体的に提案されている
①2つの診断テストを受けられる(1.敏感度診断テスト/2.内向度・外向度診断テスト)
本書の最初には2つの診断テストを受けることができ、自分の敏感さと内高度合いを確認することができます。
【1.敏感度診断テスト】
20個の質問に答えることで「自分の敏感さ」を確認できる
※質問例
・他の人より多くのエネルギーを費やして失敗を予測し、未然に措置をとろうとする
・刺激をたくさん受けたら、一人になって、その刺激を整理する必要がある
・すぐに罪悪感を抱いてしまう など
【2.内向度・外向度診断テスト】
32個の質問に答えることで「自分が内高的か外向的か」を確認できる
※質問例
・周りの人たちが、せわしなくしている場所にいるより、1人で落ち着いて静かにしている方が好き
・仕事をしているところをしているのが好きじゃない
・よく他人から引っ込み思案と言われる など
ただあくまで、このテストは自分を知るためのヒントでしかありません。その結果がその人の性質全てを表すわけではないので、あまり受け止めすぎないようにしましょう。
②HSPだけでなく「内向性」にも触れられている
HSPと内向的な人には共通点が多いです。
【HSPと内向的な人の共通点】
・物事を深く考えられる
・狭く深い人間関係を築く、
・目立つことが苦手
・控えめな言動をする など
ただ、HSPだからと言って内向的であるとは言い切れません。
実際に「敏感度診断テスト」と「内向度・外向度診断テスト」を受けると、「敏感さは高くても内向度は低い」ということは十分にあり得ます。
またその反対も然りです。
しかし、本書ではどちらの要素も含んで、説明がされているので、「敏感だけど内向的ではない人」や「内向的だけどそれほど敏感ではない人」にも十分参考になります。
③敏感さや内向性を活かした「ラクに生きるヒント」が6つ具体的に提案されている
本書では診断テストで自分の敏感さや内向性を確認し、そして特徴について知ったあとは、それをどう活かせばラクに生きられるのか、6つの視点からかなり詳細に説明がされています。
【ラクに生きるヒント6つ】
①:感度な刺激から自分を守る方法8つ
②:堂々巡りの不安を断ち切る方法3つ
③:日々に喜びや意義を見いだす方法5つ
④:不快なコミュニケーションを回避する方法6つ
⑤:自分に正直な選択をする方法6つ
⑥:自分の個性を快く受け入れる方法3つ
このように6つのヒントだけでなく、実際の方法までかなり細かくアドバイスがされているので、とてもイメージがしやすくなります。
『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント』の学びポイント3選
学びポイント①:ニュースをチェックしすぎない
普段からニュースを見て世の中の流れを知る人は多いと思います。
これはとてもすばらしい習慣ですが、メディアは争いごとや事件などを好んで取り上げることが多いので、特にHSPの人は過度な刺激を受けて日ごろからストレスや不安にさらされてしまします。
そういったときは、ニュースを確認するのをやめるのではなく、あまりチェックしすぎないようにすることが大切と言っています。
朝起きてすぐにテレビのニュースをチェックする人も多いと思いますが、問題や事件などネガティブな内容を知ってしまうと、そのあとの仕事にも気持ちが引きずられてしまうかもしれないですしね。
あまりにひどいニュースだと、数日もの間ネガティブな感情が残ってしまう可能性もあります。
具体的な対策としては以下のような行動をとるとおすすめと本書では言っているので、ぜひ実践してみましょう。
・テレビではなくネットニュースを見る
・ニュースは午後に1度だけ見る など
学びポイント②:他人の目を気にしない
あなたは日ごろから自分に正直な選択をすることができていますか?
おそらくHSPの人であれば、感じる力が強いので周りの目を気にする人は多いと思います。
例えば以下のような行動をしてしまうことがよくあると思います。
・服を選ぶとき、自分がその服を好きかどうかではなく、他人の目に正しく映るか、よく思われるかを基準にする。
・仕事や趣味でも、自分が何をしたいか、意義のある体験をできるかどうかではなく、他の人に尊敬されるかどうかを考えて選ぶ。 など
本書では、このように他人軸で物事を考えるのではなく自分の心の声に従って動くことが重要であると言っています。
では、どうすれば他人の目を気にせず、自分の心の声に従って動くことができるでしょうか?
本書では、選択や決断をくだすとき、以下のような言葉を自分に問いかけると、本音が見えてくるとおすすめしているので、ぜひ実践してみましょう。
「つい、他の人にどう思われているかばかり意識してしまっていないだろうか?」
「他の人から変だと思われても、自分が正しいと思えることを選ぶ勇気があるか?」
学びポイント③:否定的な言葉で自分にレッテルを貼らない
ある研究によると、HSPに該当する人は5人に1人。
また、内向的な人は3人に1人が該当すると言われています。
相対的に見るとこれらの人は少数派の人間になります。
HSPや内向的な人はこのように少数派であることから否定的な言葉を投げかけられることがあり、自分自身によくないレッテル貼ってしまっていると本書では言っています。
しかし、そのよくないレッテルは思い込みの可能性が高いので修正する必要があります。
本書で挙げられている例を一部紹介するので、参考にしてみてください。
・「社会性がない」―“外向性”がないだけで“社会性”がないわけではない
・「自己防衛しすぎ」―痛みを感じやすいだけ
・「他人と違う」―いけないことではない
・「弱い」―繊細ではあるが弱いわけではない
・「自己中心的」―内省的なだけで、他人に福利を慮(おもんばか)る意識は強い など
どうしても多数派の考えが「正しい」とされがちなのが世の中なので、自分にマイナスイメージを抱いてしまうときは、上記のように修正することは大切です。
『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント』のまとめ
『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント』のポイントについてここで、再度まとめておきます
学びポイント①:ニュースをチェックしすぎない
→確認する頻度を減らし、ネガティブな感情を作らない
学びポイント②:他人の目を気にしない
→他人軸で物事を考えるのではなく、自分の心の声に従って動く
学びポイント③:否定的な言葉で自分にレッテルを貼らない
→思い込みの可能性が高いので修正していく
本書では他にも、ここでは紹介しきれなかった内容がたくさん説明されているので、気になった方はぜひ読んでみてください。
きっとHSPや内向的な人がラクに生きる助けになるはずです!
今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。