「まわりの人が気にしないような小さなことが気になってつらい・・・」
「相手の気持ちもちょっとした違和感も、すごく感じてしまう・・・」
「人と長い時間一緒にいるとなんだか疲れることが多くて・・・」
このように感じたことはありませんか?
頻繫に感じたり強く感じることがあれば、もしかしたらあなたは「HSP(=とても繊細な人)」かもしれません。
こんにちはHSP書店管理人のタチです。
当ブログでは、上記のような「HSP」について書かれている書籍をメインに、強度のHSPである管理人タチが当事者ならではの視点で書評記事を書いております。
そこで
「そもそもHSPって何?基本的なことを知ってから書評記事を読んでみたい!」
そういった方に向けて本記事は書いております。
本記事を読むことで
①HSPの概要
②あなたのHSP度合い(HSP自己診断テスト)
③HSPの特性4つ
④HSPによくある勘違い3選
上記4項目について知ることができ「そもそもHSPって何?」という疑問が解消できるので、書評記事がより理解して読みやすくなります!
お時間のある方は最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
前置きが長くなりましたが説明していきます。
HSPの概要

HSP(エイチ・エス・ピー)とはHighly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の頭文字をとった略称のことで、「生まれつき繊細な気質を持った人」のことを言います。
このように提唱したのは心理学者のエレイン・N・アーロン博士で、5人に1人の割合で存在すると言っています。
アーロン博士はHSPの人とHSPではない人の違いには「脳の神経システムの高ぶり」にあるといいます。
例えば以下のような場面でHSPの人は「脳の神経システムの高ぶり」が起きやすいです。
・友だちと長い時間一緒にいるとき
・飲み会や遊びのお誘いを断るとき
・職場の上司や同僚が不機嫌で気を使ってしまうとき
・1度にたくさんの仕事を頼まれたとき
・事故や事件のような暗いニュースを見たとき
・空調の温度、音、光などが気になるとき など
HSPの人にもそれぞれ感じ方は違うので全てには当てはまらないかもしれないですが、こういったときHSPの人はそうでない人よりも周囲からの刺激に対して敏感に反応をしてしまいます。
その結果、人よりも疲れやすかったりストレスを溜めやすい状況に陥りやすいのです。
あなたのHSP度合い(HSP自己診断テスト)

HSPの概要を知り、「自分て本当にHSPなのかな?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
そこで、HSP提唱者であるアーロン博士式の「HSP自己診断テスト」を以下に載せましたので、23個の質問に「はい」か「いいえ」で答えてみてください。
【HSP自己診断テスト】
①周囲の些細なことによく気がつくと思う
②他人の機嫌に影響される
③痛みにとても敏感だ
④忙しい日は、ベッドや暗い部屋、もしくはプライバシーを確保できて刺激から解放される場所に引きこもりたくなる
⑤カフェインに対しては敏感だ
⑥まぶしい光、強いにおい、粗い生地、近くから聞こえるサイレンなどにすぐに反応する
⑦豊かで複雑な内面世界を持っている
⑧大きな音が苦手である
⑨芸術や音楽に心を大きく揺さぶられる
⑩良心的である
⑪すぐに驚く
⑫短時間でたくさんやることがあると混乱する
⑬誰かが居心地の悪さを感じていると、その理由を察し(明かりを調整したり、席を変えたりして)心地良くしてあげようと思うことが多い
⑭1度にたくさんのことをやるよう言われると困ってしまう
⑮失敗や忘れ物をしないよう、とても気をつけている
⑯普段から暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
⑰周囲でいろいろなことが起こると動揺してしまう
⑱極度の空腹によって強い反応が引き起こされ、集中力や気分がそがれる
⑲環境の変化に動揺する
⑳繊細な、あるいは良質なにおい、味、音、芸術作品を堪能する
㉑動揺や混乱を引き起こすような状況を極力避けて生活している
㉒仕事で誰かと競ったり、評価されたりすると、普段よりも緊張し動揺してしまう
㉓子供のころ、親や教師から繊細、あるいは内気だと思われていた
23個の質問のうち「はい」が12個以上あった人はHSPの可能性が高いです。
ちなみに「はい」の数が1~2個だとしてもそれがすごく当てはまるのであれば、HSPの可能性は十分にあります。
また書籍は買わなくてもHSP診断はネットで誰でも無料でできるので一度試してみてください。⇒HSP診断テスト – 選ぶだけの簡単セルフチェック
ただこのような心理テストは必ずしも正確ではないので、参考程度にとどめておきましょう。
HSPの特性4つ

HSPには「DOES(ダズ)」という4つの特性があります。
アーロン博士は下記の4つの特性はHSPの人であれば必ず気質として存在すると言っているので、1つでも当てはまらないものがあれば、おそらくHSPではない可能性があります。
【特性①:Depth(深く考える)】
他の人が普通では考えない深さまで考える。
表面的な世間話が好きではなく、本質的な深い会話を好む傾向がある。
【特性②:Overstimulation(過剰な刺激を受けやすい)】
人の気持ちやその場の雰囲気を人一倍感じやすい。
人だけでなく、音や光、温度、痛みなどにも敏感。
そのためときにはひとりになって落ち着ける空間で休む時間が必要。
【特性③:Emotional & Empathy(感情移入しやすく共感力が高い)】
相手の気持ちを察することができ、他者の経験を自分事のように感じる。
細かく気を配りすぎて疲れることがよくある。
本・映画・芸術・風景などに深く感動できるが、その反面事故や事件のような悪いニュースにも影響を受けやすい。
【特性④:Subtlety(五感が鋭い)】
小さな音やかすかな匂い、人のちょっとした行動や仕草など細かなことに気づく。
※例. 冷蔵庫の音や時計の針の動く音、相手の視線や声のトーンなど(あくまで例であり気づく対象はさまざま)
また自己診断テストでHSPの可能性があった人であれば、自分のこれまでの体験から考えてみるとイメージがしやすくなって、さらに理解が深まるかもしれません。
HSPによくある勘違い3選

「HSP」と聞くと、なんとなくあまり良いイメージを持っていない人もいるかと思います。
そこで、HSPによくある勘違いを3つ紹介します。
【勘違い①:HSPって病気や障害なの?】
病気や障害ではなく「繊細さ」という生まれもった気質です。
またHSPは心理学の概念であるので、医学とは別分野になります。
実際に精神科医の名医である西脇俊二さんは、「”HSPは病気や障害ではないため、医学的な対処法は、原則的にはない”」と自身の著書『繊細な人が快適に暮らすための習慣』の中で説明しています。
【勘違い②:HSPは少数だから、普通の人じゃないの?】
普通の人ですし、5人に1人の少数派なだけであって少数ではありません。
実際に日本の総人口で単純計算すると、日本のHSPの人数は約2,500万人にいます(※総務省統計局『人口推計―2020年12月報―』の総人口から算出)。人数からもわかるように十分多い数です。なので、同じように繊細さな気質を持っている人はたくさんいるので、HSPが異質な人間と思う必要は全くありません。
【勘違い③:HSPの人はメンタルが弱い?】
メンタルが弱いわけではありません。刺激に敏感なだけで疲労やストレスを溜めやすいだけです。
なので、HSPを理解し受け入れて繊細さとうまく付き合っていくことができれば、HSPの人でも元気に日常生活を送ることができます。
繊細さとうまく付き合うための具体的な知恵や方法は、HSPの専門家やアドバイザーの方が書籍で教えてくださるので、一度読んでみてください。
上記3つからわかるように、HSPは病気や障害ではなく生まれ持った気質ということが再確認できたと思います。
またHSPの人は世の中にたくさんの数いるので、HSPの人は「自分が異質ではない正常な人間」であることを認識しましょう。
HSP基礎知識まとめ

HSPの基礎知識について再度まとめておきます。
○HSPの概要
「生まれ持った繊細な気質」であり5人に1人の割合で存在する。脳の神経システムの高ぶりから周囲の刺激に対して敏感に反応をしやすい
○あなたのHSP度合い(HSP自己診断テスト)
23個の質問のうち「はい」が12個以上あった人はHSPの可能性が高い※ただし心理テストなので参考程度に受け止める必要あり
○HSPの特性4つ
「DOES」という4つの特性は、HSPの人であれば必ず気質として存在する。1つでも当てはまらないものがあれば、おそらくHSPではない可能性あり
○HSPによくある勘違い3選
HSPは病気や障害ではなく生まれ持った気質。またHSPは異質ではなく正常な人間で同じような思いを持っている人はたくさんいる
以上がHSPに関する基礎的な知識です。
「この記事を読んでHSPのことはなんとなく知ることができたから、次はもっとHSPに関する深い知識を学びたい!」
そんな方は、当ブログではHSPについての書籍をメインに【書評&要約まとめ】記事を書いているので、よければぜひ一度読んでみてください。
著者の多くはHSP専門家やアドバイザーなので、きっと今以上にあなた自身のHSPについての深い知識と活かし方が身について生きやすくなるはずです!
本記事は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
また別の記事でお会いできることを楽しみにしています!