そんな悩みに『HSCの育て方 Q&A』はお答えしています。
※HSPを知らない方は、こちらの記事を読んでいただくと本記事が理解しやすくなるので、合わせて読んでみてください。

・親子でひといちばい敏感な場合
・敏感な子だからと親が守っていると、弱い子になりませんか
・HSCに理解のない人への対応
・母親のせいにされたとき
・肌触りが気になる悩み など
上記の内容から
本書を読むことで、HSCの子育てへの悩みが明確になり、そして解決することができます。
・HSCの理解を深めたい人
・HSCの子育てに関する悩みを解消したい人
・HSCへの具体的な関わり方を身につけたい人
こういった人に本書はおすすめです。
それではいきましょう。
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目次
『HSCの育て方 Q&A』について
著者:明橋大二さん

・精神科医 / 子育てカウンセラー
・真生会富山病院心療内科部長
・専門は精神病理学、児童思春期精神医療
明橋先生は、上記や本書の出版以外にも様々な活動をされ業績を残しています。
公式サイトに更に詳しい情報があるので、気になった人はぜひチェックしてみてくださいね。
本書の特徴
特徴は主に2つあります。
特徴①:HSC子育てに関する26個のQ&Aがある
特徴②:HSCに関する教育関係者向けの付録がある
特徴①:HSC子育てに関する26個のQ&Aがある
冒頭でもお話しましたが、
本書には、HSCの子育てをするママからたくさんの質問が寄せられています。
具体例としては以下の通りです。
✓親子でひといちばい敏感な場合
✓人との関わりが心配
✓恋愛で気をつけることは?
✓学校でのしんどさをフォローするには
✓HSCについて、相談できるところはありますか
✓不登校が長期戦になったら など
上記の項目だけでも「自分の悩みと重なるかも」と思った人もいるかもしれません。
なんと、このようなご相談が全部で26個もあります。
きっと何か解決策が見つかる内容になっています。
特徴②:HSCに関する教育関係者向けの付録がある
メインの内容はHSC子育てママからの相談ですが、
本書の終わりには、教育関係者向けの付録があります。
理由としては、HSCの生活に密接に関係するのが「学校」だからです。
そのため、親だけでなく学校の先生にもHSCの理解が必要となってきます。
✓クラスの5人に1人は、HSCであることを知りましょう
✓親から状況を聞くことで、その子の対応が見えてきます。
✓その子を前に担任していた先生に相談しましょう。
✓その子のペースを尊重することが大切です など
こういった内容が全部で10項目あります。
また、付録部分はコピーしても大丈夫だと本書で言っているため、
学校の先生は授業等で活用してみてもいいかもしれないですね。
『HSCの育て方 Q&A』の学びポイント3選

学びポイント①:HSCに理解のない人への対応
HSCの持つ良さを伸ばしたいと思っても、まだまだ理解のない人が多いです。
マイナスな見方をされたとき、どう答えたらいいでしょうか?
このような疑問に答える内容です。
「そんなの気にしすぎだよ!」
HSCに理解のない方から、このように言われたことはありませんか?
それに対して、思い悩む親御さんもいるかもしれません。
そんなとき本書では、「親は何があってもHSCの子の味方でいる」ということが大切だと言っています。
なぜなら、子どもにとって親が理解してくれるだけでも「心の支え」になるからです。
実際に本書では以下のように言っています。
もし他の人に否定されることがあったとしても、親だけでも、自分のことをわかってくれる、信じてくれる、それだけで子どもは生きていけるのです。
それほど親には大きな力があるんだということを、ぜひ知ってもらいたいと思います。
つまり、親の理解はHSCの子にとってすごく幸せな生活につながっているということですね。
ただ、親の目が届かない「学校生活」でつらい思いをしているHSCの子もいるかもしれません。
そういった場合は、親として学校の中で理解が得られやすい関係者に働きかけることも大切だと本書では言っています。
例えば以下のような人たちです。
・スクールカウンセラー
・保健の先生
・学年主任
・教頭先生 など
このような人たちに間に入ってもらうことで、HSCに理解のない先生やクラスメイトへ、伝わる可能性も高まります。
もし周囲にHSCに理解のない人がいたら、ぜひ上記の対応を検討してみてはどうでしょうか。
学びポイント②:HSCの将来の進路の考え方は?
不登校と転校を繰り返しながらも、今は大学を目指し受験勉強をしています。
HSCが将来の進路を考えるとき、気をつけることはありますか。
このような疑問に答える内容です。
本書で説明している「将来の進路」ですが、主に仕事のことについての回答となっています。
そこで結論になりますが、「HSCの特性に合った仕事を選ぶ」ことが大切だと本書では言っています。
とはいえ「どんな特性が、どんな職業と合っているの?」って疑問に思いますよね。
本書の回答としては、以下のように言っています。
例えばHSPは、人に優しい、人の気持ちや苦しみに気づくということがあります。ですから、そういう意味で、人のケアをする仕事、カウンセラーとか、介護の仕事とか、保育士さんとか、あるいは看護師さんとか、そういう仕事は向いているんじゃないかなと思います。
つまり、共感性や思いやりがあるというHSPの特性は「対人援助」のお仕事が向いているということですね。
また、「HSPが向かない仕事」というのも本書では説明しています。
逆に営業とか、次々次々、新しい人に合わないといけないとか、人を蹴落としてでも、のし上がらないといけないとか、そういう仕事というのは、HSPにとってはちょっとしんどいかなという気がします。
このように競争性の意識が高い「営業職」だと、HSPの特性を発揮する場面が少なくなってしまうことがわかります。
以上をまとめると
◎HSPが向く仕事⇒対人援助職
(理由)共感性や思いやりという特性を活かせるため
◎HSPが向かない仕事⇒営業職
(理由)競争性の意識が高く、HSPの特性を発揮する機会が少ないため
このようになります。
お子さんの将来の選択に迷っている親御さんはぜひ参考にしてみてください。
学びポイント③:HSCの敏感さに”慣れ”はある?
小学3年生の息子は、新学期になると具合が悪くなります。
そのうち慣れるといわれますが、HSCの敏感さに”慣れ”はあるのでしょうか。
このような疑問に答える内容です。
結論、HSCの敏感さに慣れはなく、大人になっても同じだと本書では言っています。
理由としては、「敏感さ」は生まれ持った気質だからです。
「じゃあ自分の子はこの先も、何かの節目には体調を崩すのか…」
こう思うかもませんが、解決策はあります。
それは、本人(HSCの子)がHSCについて理解を深めることです。
その効果としては、以下のように本書で言っています。
自己理解が進むというか、自分はこういうことが苦手で、こういうことが得意だとわかってくるので、うまく対処できるようになったり、あるいは、言葉で伝えられるようになったりする、そういう意味では変わっていきます。
つまりHSCの理解を深めることで、敏感さからくる反応(本書で言えば新学期の体調不良)には対策が打てるようになるということです。
そうすることで、敏感な今のままでお子さんは元気に健康で過ごせるようになります。
上記の悩みに当てはまる親御さんは、ぜひお子さんと一緒に解決策を考えてみましょう。
『HSCの育て方 Q&A』のまとめ
『HSCの育て方 Q&A』のポイントについてここで、再度まとめておきます。
学びポイント①:HSCに理解のない人への対応
親は何があってもHSCの味方でいる。学校では、理解が得られやすい関係者に働きかける
学びポイント②:HSCの将来の進路の考え方は?
仕事においては、特性が活かせる「対人援助職」が向いている
学びポイント③:HSCの敏感さに”慣れ”はある?
敏感さに慣れはないが、敏感さかくる反応には自己理解によって対処できるようになる
実際の本書には、ここでは紹介しきれなかったすばらしい内容が盛りだくさんです!
気になった方はぜひ読んでみてください。
きっとこれまで以上にHSCの子育てが楽になって希望がわくはずです!
今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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