HSP本(書評)

【書評&要約まとめ】生きづらいHSPのための自己肯定感を育てるレッスン│高木のぞみ・高木英昌

繊細な人
繊細な人
みんなに耐えられることが、どうして自分は耐えられないんだろう。こんな生きづらい自分を好きになれる方法があれば知りたい…

そんな悩みに『生きづらいHSPのための自己肯定感を育てるレッスン』はお答えしています。

 

※HSPを知らない方は、こちらの記事を読んでいただくと本記事が理解しやすくなるので、合わせて読んでみてください。

HSPとは? 「まわりの人が気にしないささいなことが気になる・・・」 「相手の気持ちもちょっとした違和感もすごく感じてしまう・・・」 ...

 

本書の内容

・子どもの頃から感じてきた違和感

・やっと分かった生きづらさの正体

・HSPを理解するほど、心が軽くなる

・自分を大切にするセルフケアレッスン

・相手との境界線を育てるためのレッスン

・HSPにお勧めのヒーリング法

上記の内容から

本書を読むことで、HSP気質を持つ自分を理解し、自己肯定感を育てることができるようになります。

 

・HSPによって生きづらさを感じている人

・HSP気質と上手に付き合えるようになりたい人

・自己肯定感を高め楽に生きられる方法を身につけたい人

こういった人に本書はおすすめです。

 

管理人タチ
管理人タチ
著者はHSP気質とうまく付き合えず、うつ病になったご経験があります。しかし、それを乗り越え本書の出版に至りました。同じように悩む人の何かきっかけとなる一冊になるはずです!

 

それではいきましょう。

 

 

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『生きづらいHSPのための自己肯定感を育てるレッスン』について

著者:高木のぞみさん・高木英昌さん

◎高木のぞみさん

・看護師、保健師

・認定アロマセラピスト、認定子育てハッピーアドバイザー

・自身のブログやSNSでHSPの情報発信をしている

◎高木英昌さん

高木 英昌

真生会富山病院HPより引用

・精神科医

・富山大学医学部卒業

・現在は菊川市立総合病院精神科(静岡県)に勤務

 

高木のぞみさんのブログ、高木英昌先生が勤務する病院のHPは下記に載せておきます。気になった方はぜひそちらもチェックしてみてくださいね。

HSPママの子育て日記(ブログ)

菊川市立総合病院精神科HP

※ちなみに高木英昌先生ですが、2021年11月現在は、「真生会富山病院」でご勤務されています。

 

本書の特徴

特徴は主に3つあります。

特徴①:HSPとの向き合い方が学べる

特徴②:自己肯定感を高めるための方法が身につく

特徴③:精神科医である高木英昌先生のコラム付き

 

特徴①:HSPとの向き合い方が学べる

 

前半の第1章〜第3章では、

HSPに関する基本情報を知ったうえで、HSPとの向き合い方について学ぶことができます。

 

✓みんなが自分と同じように感じているわけではない

✓敏感さとどう向き合うか。まず始めたのは安心できる環境作り

✓生きづらさを抱えているHSPと、そうではないHSPの違い

✓自己肯定感の低いHSPが陥りやすい思考パターン など

 

このように、HSPについて知ることで、自己理解やよりより生き方のヒントを見つけることができる内容となっています。

 

特徴②:自己肯定感を高めるための方法が身につく

 

後半の第4章〜第6章では、

自己肯定感を高めるための方法として、様々なレッスンが紹介されています。

 

✓前向きな言葉をつづる「褒め療法」の勧め

✓視点を変えるリフレーミングの方法

✓境界線の引き方

✓食事療法 など

 

上記のような項目から、セルフケアや人間関係の対処方法などを身につけることができます。

それによって、自己肯定感が育ちありのまま自分で生きられることができるようになります。

 

特徴③:精神科医である高木英昌先生のコラム付き

 

2章、3章、4章、5章の終わりには、

精神科医である高木英昌先生のコラムが付いています。

 

✓自己肯定感についてのよくある質問

✓HSPと非HSPのペアがつきあっていくためのポイント

✓HSPとトラウマについて

✓「うつ病」になったことにも、きっと意味がある

 

高木英昌先生は高木のぞみさんの旦那さんでもあります。

つまり、精神科医としての専門的な知見はもちろんありますが、

いつも隣で高木のぞみさんを支えてきたパートナーとしての体験が詰まったすてきなコラムとなっています。

 

『生きづらいHSPのための自己肯定感を育てるレッスン』の学びポイント3選

 

学びポイント①:生きづらさを抱えているHSPと、そうでないHSPの違い

 

まず、大前提として伝えたいことは

「HSP=生きづらい」

というわけではありません。

なぜなら、HSPは生まれ持った気質であり、それ自体には何も問題ないからです。

 

しかし、一定数生きづらさを抱えているHSPの人はいます。

では、

・生きづらさを抱えているHSP

・そうでないHSP

この違いは何か。

 

結論としては、「自己肯定感が育まれていないと生きづらさにつながる」と本書では言っています。

そこで、さらに深堀りして自己肯定感が育まれない要因についてみてみましょう。

そうすれば2つの違いを理解することできます。

要因は著者の体験を踏まえた以下の2点です。

 

①注意の言葉を強く受け止めてしまう

幼い頃から、親や先生の言葉を強く受け取ってしまうことがありました。大人は10くらいのつもりで言っているのに、50、100と受け止めているような感じです。(中略)
ちょっとした注意も、目の前でどなり散らかされたかのようなショックを受けるので、大人が想像する以上に、「こんなことを言われる自分はダメな人間なんだ」と深く傷つくことがよくありました。

②集団生活が苦手

学校のような集団生活では、みんなと同じことができる子、その中でより優れている子がいい子と見られます。
対してHSC(Highly Sensitive Child=ひといちばい敏感な子)は、集団生活がまず苦手なので、それだけで自分の力を発揮するどころか、萎縮してしまいます。

 

上記からもわかるように、人間関係のような周囲の環境によって自己肯定感の育まれ方に影響を受けます。

まとめると、

・環境に対処できない⇒自己肯定感が低くなる⇒生きづらさにつながる

・環境に対処できる⇒自己肯定感が育まれる⇒生きやすくなる

このようになります。

後述の学びポイント③では、人間関係の悩みに使える対処法を紹介するので、自己肯定感が下がっていると感じる人はそちらも参考にしてみてください。

 

管理人タチ
管理人タチ
HSPの特性として、どうしても刺激を強く受け取ってしまう傾向があります。だからこそ、受け取った刺激をどう適切に対処するかが大切なんだと改めて学ぶことができました。

 

学びポイント②:自己肯定感の低いHSPが陥りやすい思考パターン

 

自己肯定感が低いと生きづらさにつながってしまうことを学びポイント①でお話しました。

では、生きづらさを抱えているHSPはどんな思考パターンに陥ってしまうのかをここでは紹介します。

思考パターンとしては、著者の体験から全部で4つあるそうです。

本書から下記に引用します。

 

①完璧主義

注意されただけでどなりつけられたような恐怖を感じるので、もう注意されないように、いつも最悪を想定して行動していました。この傾向は今でも強く、体調不良などで、最悪を想定して動けない時は、ものすごく不安感が強くなります。

②白か黒か思考(0か100か思考)

ちょっとした注意でもかなりのショックを受けるので、何か言われると「自分のすべてが悪いんだ」と思いがちでした。心療内科の先生によく言われたのも、このことでした。

③過度の一般化

2,3人に非難されると、まるで世界中の人が自分を非難しているように感じることがよくあります。事実は、数人にしか言われていないのですが、「他の人も思っているんじゃないか」と疑心暗鬼になりがちです。

④must思考(〜べき、〜しなければならない思考)

決まりごとが多くなりがちなことと、深く関係している思考パターンだと思います。
例えば、「人に迷惑をかけてはいけないから、体調が悪くても仕事に行かなければならない」「困っている人がいたら、助けなければならない」などです。

 

どうでしょうか?共感できるなと感じた人もいるかもしれません。

著者は自己肯定感が低いとき、上記のように極端に物事を考えてしまう傾向があったそうです。

また実際の本書には、上記思考パターンに陥った場合の解決策も提示してくれています。

「自分にも当てはまるな」と思う人は、ぜひ手にとって読んでみてくださいね。

 

管理人タチ
管理人タチ
どの思考にも共通しているのが「自分を追い詰めてしまう」ことかなと思います。こんなときこそ「気楽にいこう」という言葉を自分に伝えてあげてもいいかもしれませんね。僕自身も追い詰めやすいタイプなので、最近はこの言葉を大切にしています。

 

学びポイント③:境界線の引き方(人から否定的なことを言われた時)

 

最後は人間関係に苦手意識を持ち、生きづらさを感じているHSP向けの対処法を紹介します。

結論としては、相手と境界線を引くことが重要だと本書では言っています。

境界線を引くとは、簡単に言えば「自分は自分、相手は相手」と考えることです。

 

なぜこの考え方が大切なのかと言うと、

HSPは相手から言われた言葉に強い刺激を受けやすいからです。

褒め言葉ならいいかもしれませんが、

否定的な言葉だと、他人よりも大きくショックを受けてしまいます。

そのため、自分を守るためにも境界線を引くことが大切なのです。

 

では、具体的にどのようにして境界線を引くのか。

本書では、著者の実体験から否定的なこと言われた時の対処法を、事例を交えて紹介しています。

2歳の息子を育てる中で、傷つく言葉を言われることはよくあります。
例えば、「そんな甘やかさないで、もっと厳しく叱らないと大変なことになる」「最近のお母さんはスマホやテレビに育児をさせて」などです。(中略)
こんな時、まずは言ってきた相手が、私の人生においてどの程度の存在なのか考えます。
●その人の言葉を受け入れなければ生きていけないのか➡ただの通りすがりの人だから受け入れなくても大丈夫
●普段の子育てを知っているのか➡知っているわけない
●今後もつきあいがあるのか➡名前も知らないからつきあうことはない
ということは聞き流していい言葉だ。
こんな感じで解決できます。

上記の通り、

「どんな言葉か」ではなく「誰が言った言葉か」に注目すると受け取り方を変えることができます。

そして、それが相手との境界線を引くことにつながるのです。

きっとこれまでより生きやすくなるはずなので、ぜひ実践してみましょう。

 

管理人タチ
管理人タチ
否定的なことばかりを言う人の心理には、自信のなさや不安が隠れていると言われています。つまりその否定は、思いやりの助言ではなく、自分を強く見せるための主張です。真に受けると、エスカレートしてしまうので本書のように適切に境界線を引くことが大切ですね。

 

『生きづらいHSPのための自己肯定感を育てるレッスン』のまとめ

『生きづらいHSPのための自己肯定感を育てるレッスン』のポイントについてここで、再度まとめておきます。

学びポイントまとめ

学びポイント①:生きづらさを抱えているHSPと、そうでないHSPの違い
・環境に対処できない⇒自己肯定感が低くなる⇒生きづらさにつながる
・環境に対処できる⇒自己肯定感が育まれる⇒生きやすくなる

学びポイント②:自己肯定感の低いHSPが陥りやすい思考パターン
4つの思考パターンがあり、極端に物事を考えてしまう傾向に陥る

学びポイント③:境界線の引き方(人から否定的なことを言われた時)
「誰が言った言葉か」に注目すると受け取り方が変わり、境界線を引くことができるようになる

実際の本書には、ここでは紹介しきれなかったすばらしい内容が盛りだくさんです!

気になった方はぜひ読んでみてください。

 

きっと繊細なありのままの自分が大好きになるはずです!

 

今回は以上です。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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この記事を書いた人
タチ
タチ
精神保健福祉士。自身もHSP気質を持つ。 当サイトでは60冊以上のHSP本の紹介や、HSPに向けたお役立ち情報を発信しています。 繊細な人の「心身の健康」や「よりよい生活」に貢献できれば幸いです。