そんな悩みに『敏感にもほどがある』はお答えしています。
※HSPを知らない方は、こちらの記事を読んでいただくと本記事が理解しやすくなります。合わせて読んでみてください。
・困った日常
・困った人間関係
・ボクの対処法
上記の内容から
本書を読むことで、HSP当事者の日常に共感し、とても気持ちが軽くなります。
・HSPをわかりやすく学びたい人
・HSPについて共感しながら楽しく読みたい人
・当事者ならではの悩みやその対処法を知りたい人
こういった人に本書はおすすめです。
それではいきましょう。
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目次
『敏感にもほどがある』について
著者:高橋敦さん
・フリーランスの広告制作・編集者
・自身もHSP気質を持つ
・ブログ「中年HSP記」を運営
高橋さんが運営する「中年HSP記」では当事者の視点から、様々なエピソードが投稿されています。マンガを交えながらのため、非常に読みやすい内容です。
下記にリンクを貼っておくので気になった人はぜひチェックしてみてくださいね。
本書の特徴
特徴は主に3つあります。
特徴①:日常生活でどんな困りごとがあるのか学べる
特徴②:具体的な人間関係の悩みがわかる
特徴③:当事者視点の対処法を知れる
特徴①:日常生活でどんな困りごとがあるのか学べる
敏感さによって、日常生活に困りごとがあるHSPの人もいるかと思います。
そこで第1章では、HSP当事者である著者が実際に抱えている日常での困りごとについて知ることができます。
✓人といるだけで疲れてしまう
✓他人の体調や感情が気になる
✓感動しやすい
✓注文するのが苦手 など
このように、日常の場面を切り取った内容になっています。
難しい用語などは一切ないので、気楽に読むことができるはずです。
特徴②:具体的な人間関係の悩みがわかる
HSPは共感性が高いことから、相手の気持ちがよくわかります。
それによって、「人間関係」に悩みを抱えている人もいるかもしれません。
そこで第2章では、HSPである著者がこれまで抱えていた人間関係の悩みについて紹介しています。
✓スキンシップが苦手
✓言葉がずっと心にひっかかる
✓バンパイアにおそわれやすい
✓会社勤めがつらい など
すべてに当てはまらないかもしれませんが、
「あ、それ私もかも」と共感できるものがきっと見つかる内容になっています。
特徴③:当事者視点の対処法を知れる
第1章、第2章までは悩みはや困りごとが中心の内容でした。
最後の第3章では、それを解決するための対処法を提案しています。
✓フリーランスをめざす
✓仲間を見つける
✓人との距離のつかみ方
✓自分の感受性を自覚する など
上記はすべて著者の実体験によって考えた対処法であり、すでに実証したものです。
そのため実践してみる価値がある内容になっています。
『敏感にもほどがある』の学びポイント3選
学びポイント①:人が怒られているのを見るのがつらい
「自分が怒られるのは嫌だけど、他人が怒られているのを見るのもつらい…」
このように感じたことはありませんか?
HSPである著者は、上記のように感じて日々困っていたと言っています。
理由としては、HSPにとって怒りという感情は、言葉や態度を強く受け止めてしまうからです。
たとえその怒りが自分に向けられたものでもなくてもです。
実際に著者は以下のような体験をしています。
先日も買い物に行った時、お客さんが店員にクレームをつけているところに出くわしました。
「うわぁ、いやだなぁ…」まるで自分が当事者のような気がしています。不思議なことですが、どうにもなりません。アカの他人が怒られていても、その状況を自分と切り離せないのです。
どうでしょうか。
HSPの人であれば「私もそうかも」と思ったかもしれません。
これはHSPが持つ共感性の高さが影響しています。
つまり、他人の感情を自分も同じように感じてしまうということです。
他にも本書では、
「会社のキレやすい上司」
「テレビの番組で怒られている人」
などにも、影響を受けると著者は言っています。
もし上記の内容に当てはまると感じた人は、
「日常生活のどんな場面で、他人が怒られているのを見るのがつらいか?」
を考えてみてもいいかもしれないですね。
客観的に自分を見られるで、対処法が見つかるかもしれません。
学びポイント②:言葉がずっと心にひっかかる
「あの人はどうしてあんな言い方をしたんだろう…」
「ちょっと言葉にトゲがある感じがする…」
ここでは著者が体験している、このようなHSPの会話における人間関係での困りごとについて紹介します。
先ほど、紹介した怒りの話と少し似ていますが、
HSPは相手の発する言葉に対して敏感に反応します。
理由は、これもHSPが持つ共感力の高さと関係しているからです。
例えば、本書では以下のように言っています。
「それどういう意味?」と聞いて、「いや言葉通りの意味だよ」と答えられても、言葉通りではない様々な“感じ”を受けてしまいます。
場の雰囲気に合わない意外な言葉を聞くと、「えっ?」と軽いショックを受けます。そしてそういう言葉はずっと心に引っかかってしまい、その言葉の正体をいつまでも考えてしまいます。
上記からもわかるように会話の中では、
「表現された言葉」と「言葉の周囲にある相手の雰囲気」を感じ取ってしまうということです。
以上が、相手の言葉が、自分の心にひっかかる正体です。
当てはまると思った人は、会話の中での心の反応をぜひ振り返ってみましょう。
学びポイント③:人との距離のつかみ方
これまで、HSPは怒りの感情や言葉の雰囲気を受け取りやすいことをお話しました。
その影響として、考えられるのが「人との距離感」です。
HSPは共感性が強いため、人間関係にうまく境界線を引くことができない人もいます。
そこで最後は、著者が実践している「人との距離のつかみ方」について紹介します。
結論、人との距離のつかみ方は「意識的に人間関係の優先度を決める」ことだと本書では言っています。
そうすることで、HSPが持つ感受性の強さを調節できるようになるからです。
効果としては、以下のように言っています。
HSPの場合、意識的に優先度を決めないと、「あの人もこの人も全員大切」ということになってしまいます。優先度を決めたら、それに応じて感受性を調節しましょう。混沌としていた人間関係が整理され、見通しがよくなります。そしてあまり気にしなくていい関係にクヨクヨすることが減ります。
HSPの人は良心的で平和な関係を求めるからこそ、つい全員優しくしたくなりますよね。
しかし、HSPではない人が上記のような価値観を持っているとは限りません。
そのため、感受性をコントロールしつつ自分を守るには、人間関係に優先度をつけることは適切な対処法になります。
きっとこれまで以上に受け取る刺激が減ると思うので、人との距離感をうまくつかめていないHSPの人はぜひ試してみましょう。
『敏感にもほどがある』のまとめ
『敏感にもほどがある』のポイントについてここで、再度まとめておきます。
学びポイント①:人が怒られているのを見るのがつらい
共感性の高さによって、他人に向けられた怒りでも同じように感じてしまう
学びポイント②:言葉がずっと心にひっかかる
「言葉」と「言葉の周囲にある雰囲気」を感じ取ってしまうことで、心にひっかかりができてしまう
学びポイント③:人との距離のつかみ方
意識的に人間関係の優先度を決めると整理ができ、感受性を調節できるようになる
実際の本書には、ここでは紹介しきれなかったすばらしい内容が盛りだくさんです!
気になった方はぜひ読んでみてください。
きっと敏感さに対するイメージが劇的に変わり、生きる勇気がわいてくるはずです!
今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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