そんな悩みに『HSPさんがママになりまして…。』はお答えしています。
※HSPを知らない方は、こちらの記事を読んでいただくと本記事が理解しやすくなります。合わせて読んでみてください。
・HSPとは?
・妊娠〜出産編
・育児編
・HSPをパートナーや家族に持つ人に知っていてほしいこと
・HSPとうまく付き合うためには
上記の内容から
本書を読むことで、HSP気質との付き合い方を探しながら、よりよい育児の方法を見つけることができます。
・育児の具体的な方法を学びたい人
・育児の中での自分との付き合い方を知りたい人
・自分の家族やパートナーがHSP気質を持っている人
こういった人に本書はおすすめです。
それではいきましょう。
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目次
『HSPさんがママになりまして…。』について
著者:上戸えりなさん
・1986年沖縄生まれの沖縄育ち
・那覇国際高校から関西国際大学心理学部卒業
・自身もHSP気質を持つ
上戸さんは、書籍の出版だけでなく、ブログやTwitter等で日々HSPに関する情報発信をされています。当事者に寄り添ったとても共感できる発信内容です。
下記にリンクを貼っておくので、気になった人はぜひチェックしてみてくださいね。
本書の特徴
特徴は主に3つあります。
特徴①:妊娠や出産時の体験が知れる
特徴②:育児中の自分との付き合い方が見つかる
特徴③:セルフケア方法が身につく
特徴①:妊娠や出産時の体験が知れる
第1章では、HSPの基礎知識が学べます。
そして、その次の第2章では、第1章のHSPの基礎知識を土台にした「妊娠や出産」における著者の実体験を知ることでできます。
✓妊娠に気づくのが早い
✓マタニティブルーになりやすい
✓出産の痛み
✓相手の心が見えてしんどい など
このように、実生活のリアルな内容を知ることができます。
これからお子さんを出産予定のHSPママさんには、きっと役立つ知識が多いはずです。
特徴②:育児中の自分との付き合い方が見つかる
育児はストレスフルになりやすいとよく言われます。
それに加えHSPという刺激を受けやすい気質を持っていると、さらに疲れもためやすいです。
そこで第3章では、育児中のHSPならではの悩みやその付き合い方について知ることできます。
✓毎日が刺激過多
✓子どもの声がストレスになってしまう
✓人ごみが苦手
✓育児に向いているHSP など
きっと育児で心に負担を感じている方も、
上記の内容を読むことで、何か救ってくれるヒントが見つかるかもしれません。
特徴③:セルフケア方法が身につく
最後の第4章と第5章では、
ストレスの対処法のヒントや周囲の理解を得てもらうための内容となっています。
✓これされると嬉しいHSP
✓一人時間、自分時間の大切さ
✓自然に触れる
✓掃除をする など
上記の内容によって、HSPからくるストレスへのセルフケア方法を身につけることができます。
『HSPさんがママになりまして…。』の学びポイント3選
学びポイント①:マタニティブルーになりやすい
HSPの人の妊娠は、感情が不安定になりやすいと本書では言っています。
理由としては
・妊娠によるホルモンバランスの乱れ
・敏感さによる刺激の受けやすさ
上記の2つがあるからです。
具体的には以下のような状態になってしまうと本書では言っています。
普段なら気にしないようなことを、さらに掘り下げて捉えやすくなってしまったり、人から言われた言葉に一喜一憂しがちだったり。はたまた、すぐにカッとしやすくなって、怒りをコントロールできない方もいらっしゃいます。
このように感情のコントロールが難しくなってしまうということですね。
その結果、自分を責めてしまい「※マタニティブルー」に陥ってしまいます。
※マタニティブルーとは
妊娠して赤ちゃんが出来た、出産して赤ちゃんが生まれて嬉しいはずなのに、なぜか気分が落ち込んでしまったり漠然と悲しい気持ちに襲われてしまったりすることがあります。「マタニティブルー」と呼ばれるこの現象は、多くのママさんが経験すると言われています。とても辛い時期かとは思いますが、一過性のものであることがほとんどです。
一時的な状態ではあるものの、心身ともには大変な時期であることは間違いありません。
子育て中のHSPママさんは、これを機に自分の心身の健康状態を振り返ってみてはどうでしょうか?
【※補足】
もし長期間(数週間〜数ヶ月)気分の落ち込みがある場合は「産後うつ」の可能性が考えられます。そういった場合は、一人で抱え込まずすぐに専門機関(心療内科・精神科等)へ相談しましょう。
学びポイント②:子どもの声がストレスになってしまう
ここの内容は、HSPならではの悩みに当てはまるのではないかと言えます。
それは「子どもの声がストレスになってしまう」です。
なぜなら、HSPは五感が鋭く子どもの声にも刺激を強く受けてしまうからです。
実際に著者は、育児の実体験から以下のように感じてしまうと言っています。
・子どもの声がやたらうるさく感じてしまう
・子どもの泣き声を聞くともう耐えられない
・周りの音が気になってしまい、気が散りやすい
(中略)
また、典型的なHSPは真面目で完璧主義になりがちなので、そのような思いをしている自分を責めてしまい、母親として自分はダメなのではないか……、またイライラしてしまっている自分って最低だ、などと、自己肯定感をどんどん下げてしまいやすい傾向にあります。
子どものことが嫌いでなくても、HSPの特性によって上記のような負のループに入ってしまうことがあります。
しかし、五感の鋭さはマイナスなことばかりではありません。
例えば、
・子どものトイレ事情にもすぐ気づく
・子どもの体調の変化にも早めに気づける
などといった、育児の中でもプラスに活かすことができます。
決して悪い特性ではないので、五感の鋭さとは丁寧な付き合い方を実践していきましょう。
学びポイント③:一人時間、自分時間の大切さ
HSPは刺激を受けやすい。育児が重なるとさらに心身に負担がかかる。
このように、HSPならではの育児の大変さがあることを本書ではお話しています。
そこで、そういったストレスフルな状態になっているHSPママさんのために、セルフケア方法をここではひとつ紹介します。
結論としては「一人時間を大切にする」です。
一人時間の条件については以下のように本書で言っています。
ここで言う自分だけの時間というのは、「その空間のなかに自分しかいないこと」だったり、「誰にも邪魔されずに自分のペースで過ごせる状態での時間の過ごし方」が必須条件です。
加えて、テレビの音声や話し声、生活音なども一切シャットダウンできていて、かつ空間のなかに自分だけが存在している状態だと、より快適だと感じる人が多いです。
どうでしょうか?
上記のように、自分ひとりの落ち着く空間で過ごす時間はありますでしょうか?
もしなかなか作れていない場合は、家族やパートナーに知ってもらうことも大切だと本書では言っています。
そうすることで、協力してくれるかもしれませんからね。
ぜひ試してみましょう。
『HSPさんがママになりまして…。』のまとめ
『HSPさんがママになりまして…。』のポイントについてここで、再度まとめておきます。
学びポイント①:マタニティブルーになりやすい
HSPの妊婦さんは「ホルモンバランスの乱れ」や「敏感さによる刺激の受けやすさ」によって感情が不安定になりやすい
学びポイント②:子どもの声がストレスになってしまう
HSPは五感が鋭く子どもの声にも刺激を強く受けてしまう。しかし、悪い特性ではないので、丁寧な付き合い方をしていくのが大切
学びポイント③:一人時間、自分時間の大切さ
育児のストレスは、一人時間の確保によって解消することができる
実際の本書には、ここでは紹介しきれなかったすばらしい内容が盛りだくさんです!
気になった方はぜひ読んでみてください。
きっとHSP気質を大切にしたまま、よりよい育児のヒントが見つかるはずです!
今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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