HSP書評

【書評&要約まとめ】「繊細すぎる人」のための心の相談箱│海原純子

悩んでる人
悩んでる人
他の人よりも繊細でいつも傷ついてばかりだ…。自分と同じような悩みを持っている人の相談内容を知って解決策を見つけたいな。

そんな悩みに『「繊細すぎる人」のための心の相談箱』はお答えしています。 

 

HSPを知らない方は、こちらの記事を読んでいただくと本記事が読みやすくなるので、あわせて読んでみてください。 

【HSPって何?】HSPの基礎知識について4項目から説明します 「まわりの人が気にしないような小さなことが気になってつらい・・・」 「相手の気持ちもちょっとした違和感も、すごく感じてしま...

 

 

本書の内容

・あなたの短所と長所、正確に言えますか 自己肯定感を高める方法 

・親しい相手だからこそ…苦しい本音をかくしてしまう心のメカニズム 

・良いことがあっても自分にダメ出ししてしまう人たちへ 楽しめない理由を知る 

・いつも「何かが足りない」は悪?周囲とうまく付き合う資質に変える(他) 

上記の内容から 

本書を読むことで、傷ついた自分に気づき、回復する方法を身につけることができます。 

 

・繊細な心で傷つきやすい人 

・自分がどんなストレスに弱いのか理解したい人 

・繊細な自分の資質を活かし回復する方法を身につけたい人 

こういった人に本書はおすすめです。 

 

管理人タチ
管理人タチ
本書は直接的にHSPのことについて触れてはいませんが、繊細な人の様々な相談ケースが載っている1冊です。また著者は、心療内科医でもあるので相談への解決策が非常に具体的でわかりやすい内容となっています!  

 

それではいきましょう。 

 

『「繊細すぎる人」のための心の相談箱』について 

著者:海原純子さん

海原純子(うみはらじゅんこ) | 講演会の講師依頼・紹介なら講演会なび

海原純子のプロフィール – 海原純子.com より引用 

 

・医学博士・心療内科医

・日本医科大学特任教授 

・昭和女子大学特命教授 

 

また、海原先生は上記以外にも時事通信社やヤフーニュースでの執筆活動、本書以外にも様々な著書を出版されています。 

 

他にも様々な活動や功績を残されているのでもっと詳しい経歴を知りたい方は、海原先生のHPをぜひチェックしてみてくださいね。 

海原純子.comへ移動 

 

本書の特徴 

本書の特徴は以下の1つです。 

特徴:繊細な悩みの相談ケースが豊富 

 

結論から言うと、本書に載っている相談ケースは全部で30ケースあります。 

 

※相談ケースの例 

✔容姿や収入、仕事の成果も…すぐ人と比較して落ち込む癖を直したい 

✔人前で話すのが苦手 緊張して動悸がひどくなり顔が赤くなるのが苦痛 

✔令和のサラリーマンを悩ます 「年功序列逆転ストレス」をいかに乗り切るか 

✔友達から恋人に変わる関係崩壊…恋愛パターン繰り返す男性の悩み 

など全30ケース 

 

このように仕事に関することから人間関係、恋愛など様々な相談ケースがあるので、共感しながら読むことができます。 

 

また、本書にはそれぞれの相談ケースに対して「解決へのヒント」「傾向と対策」がセットついてるので、 

✔相談ケース→30ケース 

✔解決へのヒント→30個 

✔傾向と対策→30個 

このように、相談内容が知れるだけでなく、具体的な解決策までたくさん見つけられることができます。

 

このことから、今現在、自分が抱えている悩みに合わせながら本書を参照して活用するのが、有効的な使い方だと言えるでしょう。

 

「繊細すぎる人」のための心の相談箱』の学びポイント3 


学びポイント①:愚痴の聞き役で疲れる人 その共通点と対応策 

 

「よく上司の愚痴の聞き役になる…」  

「友だちの愚痴ばかり聞いて疲れてしまう…」 

このような相談ケースに答える内容になっています。 

 

結論を言うと、本書ではこういった繊細な人たちには2つの傾向と4つの対策を知ることで、愚痴の聞き役から回避することができると言っています。 

具体的な内容は以下の通りです。 

 

【繊細な人の傾向】 

①愚痴を言う人のイエスマン 

②聴く力と共感力が高い 

【対策】 

①「私はあなたの感情のゴミ捨て場ではない」と心の中でつぶやく 

②テンションを緩め調節する 

③「愚痴は聞いても同意はできない」と心の中でつぶやく 

④最後の手段としての”奥の手” 

 

上記からもわかるように、 

・傾向としては「相手の感情に共感してしまう」 

・対策としては「相手のテンションに流されず、自分の感情を維持する」 

このようなことがわかったと思います。 

 

対策④の「最後の手段としての”奥の手”」については、あまりピンと来ないと思うので、引用文を参考にしてみてください。

【④最後の手段としての”奥の手”】 

愚痴の聞き役が悩むのは、その相手との関係性が断ち切れないからでしょう。会社の上司や実の親などは、今後関係を断つことが難しく逃げられないことがわかるのでつらいわけです。こんな場合、最後の手段として逆に相手に自分の抱える問題を話してしまう、という方法があります。例えば、Gさんの場合、上司が取引先の悪口を言った場合、「そうなんですか、大変ですよね。私も同じようなことで困っているのですが、何か良い方法はあるでしょうか。教えてください」などと聞いてしまうのです。相手に上司としての自覚を持ってもらうことと、問題に対して単に不満を言うだけでなく、対策を考える方向に思考回路を転換することができます。 

 

読んでわかる通り一旦、相手の話(愚痴)を受け止めてから、同じような悩みを自分から打ち明けることが大切とうことですね。 

そうすると愚痴話から回避し、悩みの対策話へと切り替えられます。 

周囲に愚痴をたくさん話してくる人がいたらぜひ実践してみましょう。 

 

管理人タチ
管理人タチ
「奥の手」はすぐに実践してみたいと思いました。この方法なら相手の話を遮らず、かつ自分の悩みの解決につながる可能性もあるので、お互いにメリットのある会話になるような気がします。 

 

学びポイント②:損な役回りから脱却する3つのステップ 都合のいい人をやめよう 

 

「頼まれ事を断れずつい引き受けて、都合のいい人になってしまう…」 

このような相談ケースに答える内容になっています。 

 

こういった相談ケースには、1つの傾向と3つの対策を知ることで、都合のいい人から脱却することができます。 

具体的な内容は以下の通りです。 

【繊細な人の傾向】 

①即座にイエスと答える人の落とし穴 

【対策】 

①自分を主語に考える 

②心地よく即答、迷ったら期限を明示 

③難しいなら代替案を示してみる 

 

ちなみに繊細な人の傾向にある「落とし穴」とは「引き受けてくれるのが当たり前になって、都合のいい人になってしまっている」状態のことをいいます。 

つまり、繊細な人は相手への思いやりが強いので、つい「優しい人」から「都合のいい人」に変わってしまっているのです。 

このような状態に陥ってしまっている人はすぐに上記の対策を実施してみましょう。 

 

特に対策②の「心地よく即答、迷ったら期限を明示」は具体的で実践的な内容になっているので、本書から引用して紹介します。 

②心地よく即答、迷ったら期限を明示 

自分を主語にして考えた時、引き受けたい場合はすぐにイエスです。しかし、無理かなと迷う場合、あるいは引き受けたくない場合は、すぐに引き受けるのをやめましょう。ただし頼まれた時すぐに気持ちいい返事することは大切です。ではどう考えればいいでしょう。「はい、了解です。スケジュールを調べます」「できるかどうか調整してみます」などと答えた上で、いつ返事をするかを相手に伝えます。例えば「今日夜までにできるかどうかお答えします」など、期限を明確にすることが大事です。相手は期限が明確にされたことで安心します。またあなたが引き受けない場合の対応を考えることができます。 

 

どうでしょうか? 

こういった対策を取ることで、相手からの丸投げがなくなり、何でも引き受ける人といった印象もなくなります。 

そして「都合のいい人から脱却」が実現できるはずなので、同じような状況の人はぜひ取り組んでみてください。 

 

管理人タチ
管理人タチ
個人的には相手へ思いやりの気持ちを持つことは大切だと思っています。ただそれだけでは本書の言うとおり「都合のいい人」に陥ります。なので「相手への思いやりの気持ち」に加えて「自分への正直な気持ち」を持つことが、「都合のいい人」から「優しい人」に変わる生き方になるのではないかと考えます。   

 

学びポイント③:2種類ある完璧主義 あなたを疲れから救う3つのステップ 

 

「いつも完璧主義ですぐに疲れてしまう…」 

このような相談ケースに答える内容になっています。 

 

完璧主義と聞くと「自分を追い込んでストレスを溜めてしまう原因になってしまうのでは?」と思う人も多いはずです。 

しかし、完璧主義には「不適応的完璧主義(悪い完璧主義)」「適応的完璧主義(良い完璧主義)」の2種類があると本書では言っています。 

「不適応的完璧主義」は抑うつ、不安、強迫症状など悪い症状が起こりやすいですが、「適応的完璧主義」には自己を高めてくれる効果が期待できます。 

つまり、完璧主義でも「適応的完璧主義」であれば精神的なストレスは少ないので問題はないということです。 

 

前置きが長くなりましたが、結論は「適応的完璧主義」を目指す対策を取っていこう!ということになります。 

 

そこで本書では「適応的完璧主義」になるための3つの対策を紹介しているので参考にしてみてください。 

 

【適応的完璧主義になるための対策】 

①高すぎる目標を一度下げる勇気を持つ 

②他者まかせの自己肯定感に頼らない 

③自分のあら探しばかりするのをやめる 

 

このようになります。 

ただ、対策②の「他者まかせの自己肯定感に頼らない」が少しイメージしづらいかもしれないので本書から引用して詳しく説明します。 

【②他者まかせの自己肯定感に頼らない】 

上司から評価されることや周りからほめられることを自分の価値、ととらえている人は不適応的完璧主義に陥りやすいといえます。他者から評価されることは大事ですが、他者が評価するのは業務の結果だけです。結果を出すことが大事なのは当然ですが、結果を出す前に自分で行っている目標に向けての歩み、つまり努力のプロセスを知っているのは自分だけです。今はすぐに結果が出なくても、自分の努力に対して肯定感を失わずにいかに自分の気持ちを保てるかということが成功へのカギであり、不適応的完璧主義から適応的完璧主義への転換対策になるのです。 

 

引用からもわかるとおり、努力の結果だけでなく「プロセス」に目を向けて肯定してあげることが大切であることがわかります。 

そうすることで適応的完璧主義になって「完璧を目指すことは悪くない」というとらえ方に変わります。 

なので、完璧主義にストレスを抱える人は、今のままでも大丈夫です。今の完璧主義のままで良い完璧主義、つまり本書のような適応的完璧主義になっていきましょう。 

 

管理人タチ
管理人タチ
新しい視点で読んでいて学びが深かったです。他のHSP本だと「完璧主義は良くない」ということを主張する傾向があるので、本書のような論理的な説明があると「完璧主義のままでもいいんだ」と思えて安心しました。 

 

『「繊細すぎる人」のための心の相談箱』のまとめ 

『「繊細すぎる人」のための心の相談箱』のポイントについてここで、再度まとめておきます 

学びポイントまとめ

学びポイント①:愚痴の聞き役で疲れる人 その共通点と対応策 
相手のテンションに流されず、自分の感情を維持することで愚痴の聞き役から回避できるようになる 

学びポイント②:損な役回りから脱却する3つのステップ 都合のいい人をやめよう 
3つのステップ(対策)を取ることで、都合のいい人から脱却することができるようになる

学びポイント③:2種類ある完璧主義 あなたを疲れから救う3つのステップ 
適応的完璧主義になることで「完璧を目指すことは悪くない」というとらえ方に変わりストレスが減る 

実際の本書には、ここでは紹介しきれなかったすばらしい内容が盛りだくさんなので、気になった方はぜひ読んでみてください。

 

きっと繊細な自分の資質を活かし、傷ついても回復できる力が身につくはずです! 

 

今回は以上です。 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。