そんな悩みに『HSPとひきこもり』はお答えしています。
※HSPを知らない方は、こちらの記事を読んでいただくと本記事が理解しやすくなるので、合わせて読んでみてください。
・ひきこもりの原因
・HSPとひきこもり予備軍
・「敏感さ・繊細さ」と「ひきこもり」の関係
・ひきこもりの経験なしに大人になってはいけない!?
・「ひきこもり本人」と「ひきこもり家族」へ
・自発的「ひきこもり」のすすめ
上記の内容から
本書を読むことで、「HSP」と「ひきこもり」の関係性やひきこもり(ひとり好き)のメリットについて理解することができます。
・広い意味での「ひきこもり」について理解したい人
・「HSP」と「ひきこもり」の関係性を知りたい人
・ひきこもってしまう自分との付き合い方を学びたい人
こういった人に本書はおすすめです。
それではいきましょう。
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目次
『HSPとひきこもり』について
著者:高田明和さん
・浜松医科大学名誉教授
・脳科学、心の病、栄養学、禅などに関するベストセラーを含む著書多数
・近年はマスコミ・講演で心と体の健康に関する幅広い啓蒙活動を行っている
医大の名誉教授というとてもすごい方ですが、著者自身もHSPであり過去にうつ状態になった経験があります。
このことから、その実体験と医大の教授である知識を活かして、本書以外にも様々なHSPに関する書籍を出版されています。
高田先生の他の著書が気になる方は、Amazonにたくさんあるのでぜひチェックしてみてくださいね。
本書の特徴
特徴は主に3つあります。
特徴①:ひきこもり(閉じこもり)の原因がわかる
特徴②:HSPとひきこもりの関係が学べる
特徴③:ひきこもりでもよりよい生き方が見つかる
特徴①:ひきこもり(閉じこもり)の原因がわかる
最初の第1章では、近年社会問題となっているのひきこもり(本書では「閉じこもり」と表現しています)の原因について理解することができます。
✔「ひきこもり」と「閉じこもり」の違い
✔閉じこもる人に共通する特徴
✔不登校より多い大人のひきこもり
✔閉じこもる人を支配する「白黒思考」 など
上記の内容は、内閣府のデータなどを引用しながらお話されています。
そのため、しっかりとした根拠を持って理解できる内容になっています。
特徴②:HSPとひきこもりの関係が学べる
第2章と第3章では、HSPとひきこもりはどのような関係性があるのかを学ぶことができます。
✔敏感な人は「ひとり好き」
✔敏感な人は、なぜソロ活を好むのか
✔年齢で考えるひきこもりとHSP
✔繊細な子どもが集団生活で感じる恐怖 など
お気づきの人もいるかと思いますが、HSPと関係のあるひきこもりは「ひとり好き」「ソロ活」といった「精神的なひきこもり」という意味合いで使われています。
つまり社会問題のひきこもり(閉じこもり)とは少し違ったニュアンスです。
そういったことも踏まえて、どうしてHSPはひきこもり(ひとり好き)になってしまうのかをしっかり理解できる内容になっています。
特徴③:ひきこもりでもよりよい生き方が見つかる
残りの第4章から第6章では、HSPと関係する「精神的なひきこもり」を通して、よりよい生き方について学べる内容になっています。
✔「ひきこもろう」と提唱した吉本隆明
✔閉じこもりでは「うつ」は強くなる
✔「一緒にいると疲れる人」を遠ざける
✔HSPは「テキパキやろう」を捨ててください など
上記の内容から、精神的にひきこもるメリットを理解しながらHSPの人が気持ちよく生きていく方法を見つけることができます。
また本書では「精神的なひきこもり(ひとり好き)」はおすすめしていますが、それが発展して「社会問題のひきこもり(閉じこもり)」にならないための対策なども紹介してくれています。
『HSPとひきこもり』の学びポイント3選
学びポイント①:「ひきこもり」と「閉じこもり」の違い
「結局、精神的なひきこもりと社会問題のひきこもり(閉じこもり)って何が違うの?」
このような疑問を持つ人もいるはずです。
いきなり結論を言ってしまいますと、本書では違いを以下のように説明しています。
精神的なひきこもりは決して悪いことではなく、むしろ自分を育て、自分の能力を発揮させるための「繭」を作るためには、むしろ必要な時間であるという意味のことを、まえがきで述べました。
しかし、狭い意味でのひきこもり、つまり物理的な「ひきこもり」は、自分の意思ではなく、他人からの言動や行為に傷つき、これ以上傷つきたくないと自分の安全地帯にこもることを言います。
上記の引用をまとめると、
・自ら進んでひとりになるのが「精神的なひきこもり」=ソロ活
・家や部屋に閉じこもるのが「社会問題のひきこもり」=閉じこもり
簡単に言うとこのような使い分けになります。
つまり、「精神的なひきこもり」は前向きな意味でとらえてもらって大丈夫ですが、「社会問題のひきこもり」は解決に向けて取り組むことが必要になっていきます。
ひきこもりがちだなと感じる人は、自分がどちらに当てはまるのかぜひ考えてみましょう。
学びポイント②:敏感な人は「ひとり好き」
敏感な人(つまりHSPの人)は、
「ひとり好き」や「ソロ活」といった「精神的なひきこもり」を好む傾向があります。
なぜなら、HSPの特徴と精神的なひきこもりには共通する部分があるからです。
例えば本書であげられている、HSP提唱者のアーロン博士が作成した「HSPチェックリスト」を見てみるとその理由がよくわかります。
※ここに全てのチェックリストを載せてしまうと記事が長くなってしまうので、中身を知りたい人はこちらの記事を参照してください。
そして、そのチェックリストに対し本書では以下のように言っています。
注目して頂きたいのは、これらのチェック項目に見られる「ひとり」「こもる」「他人に左右される」「傷つきやすい」「変化を好まない」といった言葉。広義のひきこもり=ソロ活動傾向のある人たちとの共通点が多いことに気がつきます。(中略)
HSPのそうした特徴は決して欠点ではなく、危機察知能力に長け、豊かな創造力に恵まれている点でむしろ長所である、と私と拙著の中で何度も主張してきましたし、その考えは変わっていません。
その反面、それがゆえに他人の意向に振り回され、他人の考えを素早く察知して自分が動くので身も心も疲れ果ててしまう。その結果「ひとりになりたい」とか「もうあんな場所には行きたくない」と思う。
HSP気質の敏感な人が、本来なら長所であるはずの自分の気質に振り回されてひきこもり的になり、次第に生きづらくなっていくのは、こういう流れが多いと思います。
このように、HSPの特徴には、「ひとり好き」や「ソロ活」との親和性が高いことがわかったかと思います。
またひとりになることは、上記引用の通り決して悪いことではありません。自分自身を守るための大切な行動です。
むしろこれからも「ひとり時間」を大切にして、積極的なセルフケアをしてきましょう。
学びポイント③:気持ちをわかってくれる「家族以外の人」を見つける方法
ふだんから自分の気持ちをわかってくれる人は近くにいますか?
もちろん家族も大切ですが、本書では家族以外にも気持ちを理解してくれる人を見つけることが大切だと言っています。
なぜなら、そういった人が見つかると、その人に共感でき心が和らぐからです。
「けど、ひとり好きでいつもひきこもってるからそんな人近くにいない…」
もしかしたらこのように思う人もいるはずです。
たしかに「身近な人」となると大変ですよね。
しかし本書では、とくに身近な人ではなくてもいいと言っています。
ではどうすれば身近な人以外で、自分を理解してくれる人を見つけることができるのでしょうか?
その具体的な方法を本書から引用して紹介します。
身近な人ではなくテレビや映画、本の中の登場人物でもいいので、そんな人を見つけたら「なぜ、この人に惹かれるのだろう?」と、じっくりその人を観察して、理由を考えてみましょう。
顔つき、話す言葉、声、洋服のセンス、価値観……。
いろいろあるでしょうが、人を観察し、惹かれる理由を探ることは、自分を発見することにもつながります。(中略)家族以外の「自分をわかってくれる人」と出会うことは、誰の人生にとってもかけがえのないものです。身近な存在ではなくても構いませんから、心の中にそういう存在を持つことが大切なのです。
上記の通り、理解してくれる人を見つけるには、テレビや映画、本などの実際に会ったことがない人でも大丈夫ということがわかります。
これなら、ひとり好きでひきこもりがちでも見つけられそうですよね。
また最近だと、インスタ、tiktok、YoutubeなどのSNSを通してでも気軽にいろんな人を見つけられます。
自分に合った方法で「自分をわかってくれる人」を見つけていきましょう。
『HSPとひきこもり』のまとめ
『HSPとひきこもり』のポイントについてここで、再度まとめておきます。
学びポイント①:「ひきこもり」と「閉じこもり」の違い
・自ら進んでひとりになるのが「精神的なひきこもり」=ソロ活
・家や部屋に閉じこもるのが「社会問題のひきこもり」=閉じこもり
学びポイント②:敏感な人は「ひとり好き」
HSPチェックリストを見ると、敏感な人(HSP)は「ひとり好き」や「ソロ活」との親和性が高いことがわかる
学びポイント③:気持ちをわかってくれる「家族以外の人」を見つける方法
身近な人でなくても、テレビや映画、本などを通して自分をわかってくれる人は見つけることができる
実際の本書には、ここでは紹介しきれなかったすばらしい内容が盛りだくさんです!気になった方はぜひ読んでみてください。
きっと新しい時代のひきこもりの魅力に気づき、前向きに受け止められるようになるはずです!
今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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