そんな悩みに『敏感すぎるあなたが生きやすくなるヒント』はお答えしています。
※HSPを知らない方は、こちらの記事を読んでいただくと本記事が読みやすくなるので、合わせて読んでみてください。
・刺激過多
・気づく力
・敏感な体
・感情の起伏
・自尊心の低さ
・共感力
・人間関係
・人づきあい
・仕事
・自然と動物
・創造性
上記の内容から
本書を読むことで、敏感で豊かな感受性を備えたありのままの自分で生きる方法を見つけることができます。
・HSPの知識を通して自己理解を深めたい人
・敏感さを克服するのではなく活かすヒントを知りたい人
・周囲にHSPの人がいて関わり方を知りたい人
こういった人に本書はおすすめです。
それではいきましょう。
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目次
『敏感すぎるあなたが生きやすくなるヒント』について
著者:デボラ・ワードさん
・心理学者/ライター
・カナダで育ち、現在はイギリスに在住
・自身もHSP気質を持つ
上記の通り著者は海外で活躍されている心理学者・ライターであり、様々な海外のメディアに多数記事を執筆されています。
実際に本書の元となった『Sense and Sensitivity』という記事は、心理学雑誌『サイコロジー・トゥデイ』のウェブサイトで、毎週1万人以上のビューワーを獲得されています。
このことから、海外では非常に注目されている心理学者でありライターであることがわかります。
本書の特徴
本書の特徴は以下の1つです。
特徴:敏感さを多角的に理解し活かす方法がわかる
目次を読むとわかりますが、本書は第1章から第11章まであります。
「え、すごいボリューム…」と思うかもしれませんが、ページ数的には200ページ程なので一般的な書籍と同じくらいの文量です。つまり気軽にだれでも読める内容になっています。
主に各章の構成としては
※例:第1章の構成
・敏感さの特性について
→刺激過多
・特性に対する付き合い方
→自分を大切に、泣いてもいい、休憩時間を確保するなど
こういった内容が11章まであります。
このことから、敏感さに対して様々な角度から学ぶことができ、かつうまく生きていく方法のヒントも見つかります。
また著者自身もHSPなので、ひとつひとつの言葉の表現がステキで自然と明るい気持ちにさせてくれる内容になっています。
『敏感すぎるあなたが生きやすくなるヒント』の学びポイント3選
学びポイント①:思考パターンを変える
HSPの人は敏感なありままの自分を受け入れられないでいると、
「自分には欠陥がある・・・」
「私はダメな人間だ・・・」
このように思い込み、自尊心が低くなってしまう傾向があります。
原因は、刺激を受けやすく過去の否定的なメッセージや経験を深く受け止めすぎてしまっているからです。
そこで、本書ではこういった自尊心の低さへの対処法として
「思考パターンを変える」
こういった方法をおすすめしています。
理由としては、自尊心の低さは後天的に身につくもののため、考え方次第で改善することができるからです。
つまり、物事の捉え方を変えてみることが大切になります。
ではどのようにすれば捉え方が変わるのか気になりますよね。
具体的な方法は本書から引用しますので、参考にしてみてください。
私は、自分を抑え込もうとする思考に意識的に注目し、思考パターンを変えようと意識的に努力しました。その際に役立つのが、頭に浮かんだことに疑問を投げかける方法。たとえば、「私はバカだ」「絶対にうまくいかない」という言葉が浮かんだら、「それは本当か」と問いかけます。そうした言葉はおそらく、以前に誰かに言われたものであり、あなたの本質ではありません。「私は本当にバカなの?」「本当にうまくいく見込みはない?」と自問し、反証を探しましょう。必ず見つかるはずです。
上記からもわかる通り、頭に浮かぶマイナス思考に疑問を持って、自分に問いかけてみることが大切ということですね。
こういった疑問を持つことが、思考パターンを変え自尊心を高めるきっかけになると本書では言っています。
自尊心が低いなと感じるHSPの人は、ぜひ自分にたくさん問いかけをしてみましょう。
※認知のゆがみとは
「推論のあやまり」ともよばれます。実際のできごとを極端にマイナスに評価したり、強迫的に解釈する認知傾向のことをさします。
学びポイント②:最新情報を得る
学びポイント①の「思考パターンを変える」では、自分への問いかけが大切であることをお話しました。
しかし問いかけたからといって、必ずしも新しい考えが浮かぶとは限りませんよね。
理由は、自分が今現在持っている情報だけでは新しい発想が出ない可能性があるからです。
そこで上記の理由を解決するためには、新しい見方を提示してくれる情報が必要だと本書では言っています。
情報を集めるにはいろいろな媒体がありますが、本書では「読書」をおすすめしています。
ではなぜ「読書」がよいのでしょうか?
その具体的な中身を本書から引用して紹介します。
読書は私に多くのことを教えてくれますが、何より大きいのは、それまで気づかなかった新鮮な視点をもたらしてくれること。時には、強烈な衝撃を受けて頭の中に稲妻が走り、一気に視界が晴れることもあります。
HSPに関するエレイン・アーロンの著書との出会いは、まさにそんな経験でした。ページをめくるたびに自分のことが書かれている気がして、「自分はダメ人間ではない」とようやく思えました。自分の感覚とそれまでの経験の正体が突然、理解できた瞬間でした。
読書は1つのテーマに対して深く情報が書かれているので、いろんな気づきをうながしてくれることがわかります。
そしてそれが、新しい発想や視点を見つけ思考パターンを変えることに繋がるということですね。
思考が変われば行動も変わってくるはずなので、もっとよりよい人生を送りたい人は今すぐにでも読書をはじめてみましょう。
学びポイント③:他人を「直そう」としない
HSPに限らないですが、悩みの多くに「人間関係」ってつきものですよね。
特にHSPは思いやりがあり良心的な人が多いせいか、それにつけこんで来る人がいます。
具体的には「ナルシスト」と呼ばれる人たちです。
ナルシストとは自己を過剰に評価し、権力を欲しがり、自分は特権を与えられるにふさわしい存在だと信じているタイプの人で、常に称賛と注目を追い求め、自分の利益のためなら相手の気持ちなどお構いなしに他人を利用しつくします。
上記は本書からの引用ですが、こういった人がHSPを人間関係で悩ませる原因になっています。
前置きが長くなりましたがここが結論で、上記のようなナルシストとの人間関係の悩みを解決するためには1つの大切な考え方があります。
それは「他人は変えられる」という考え方を捨てることです。
つまり、ナルシストの人はこれからもナルシストのままだと受け入れることが重要になります。
なんだか悲しい現実ですが、実は意外と合理的な考え方なんです。
その中身を本書から引用します。
人を変えられるという考え方は捨てましょう。それは無理。変えられる対象は自分だけです。
人は変わることができますが、それはその人が望んだときだけですから、ナルシストや、あなたを大事にしない人を変えようと努力するのはやめましょう。愛の力で説得しようとしても無駄なので、とにかく離れること。そして、あなたにふさわしい、敬意を持って対峙してくれる人を探しましょう。
簡単に言えば、嫌な人(ナルシスト)とは付き合わずに、自分が大切にしたい人との関係をもっとよくしていこうということですね。その方が自分にストレスがかからないので。
つい相手の気持ちを考えて「みんなと仲良くしなきゃ・・・」と思うかもしれないですが、その必要は全くありません。
人間関係に悩むHSPの人は「人を変える」のではなく「付き合う人を変える」ことを意識して、すぐに実践してみましょう。
『敏感すぎるあなたが生きやすくなるヒント』のまとめ
『敏感すぎるあなたが生きやすくなるヒント』のポイントについてここで、再度まとめておきます。
学びポイント①:思考パターンを変える
頭に浮かぶマイナス思考に疑問を持ち問いかけてみることで、思考パターンを変えるきっかけになる
学びポイント②:最新情報を得る
「読書」によって情報を得ることで新しい発想や視点が見つかるようになる
学びポイント③:他人を「直そう」としない
「人を変える」のではなく「付き合う人を変える」ことで、人間関係の悩みが解消される
実際の本書には、ここでは紹介しきれなかったすばらしい内容が盛りだくさんです!気になった方はぜひ読んでみてください。
きっとHSPとして生きる本当の自分と出会えるはずです!
今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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