そんな悩みに『敏感すぎる人のいつものしんどい疲れがすーっとラクになる本』はお答えしています。
※HSPを知らない方は、こちらの記事を読んでいただくと本記事が読みやすくなるので、合わせて読んでみてください。
とにかくしんどい……この疲れって何?
いつまでも続く疲労感……その正体は「脳の慢性炎症」です
疲労感を引き起こす炎症のもと、「ストレス」を知って対処しよう
休むのは怠けているんじゃない、”よくなろうとしている“だけ
身体への働きかけが、日常生活をラクにしていこう
自分基準の“心地よい”が、しんどさをラクに変えてくれる
上記の内容から
本書を読むことで、HSPである自分自身の脳や身体がラクになる方法がわかり、これまで溜まっていた疲労を回復させることができます。
・しっかり寝ても、朝起きたときしんどさがある人
・ネガティブなことばかり考えてしまう人
・感情を出すのが苦手な人
こういった人に本書はおすすめです。
それではいきましょう。
目次
『敏感すぎる人のいつものしんどい疲れがすーっとラクになる本』について
著者:長沼睦雄さん
・十勝むつみのクリニック院長
・日本では数少ないHSPの臨床医
・2000年よりHSPに注目し研究を開始
また長沼先生は20年以上の臨床経験から信頼と実績のある精神科医でありながら、HSPについても研究をされているので、本書以外にも様々なHSPに関する書籍を出版されています。
長沼先生の著書一覧はこちらから確認できます。
本書の特徴
特徴は主に3つあります。
特徴①: 脳やストレスのメカニズムがわかる
特徴②:HSPという観点から自己理解が深まる
特徴③:しんどさをラクにするアプローチ方法が学べる
特徴①:脳やストレスのメカニズムを知ることできる
HSPの人であれば、休んでもなかなか疲れが取れないと感じる人は多いのではないでしょうか。
HSPの「疲れ」というのは、身体的疲労のことではなく、脳の疲労、つまり「疲労感」であると言われています。
そこで本書の第1章から第2章では、その疲労感が起きる脳の仕組みや、疲労感の原因であるストレスのメカニズムについて深く詳細に解説をしてくれています。
【第1章の内容:脳の仕組み】
・HSPが抱える疲れの正体
・疲労感の根っこである脳について
・脳の慢性炎症が起きるメカニズム
【第2章の内容:ストレスのメカニズム】
・ストレスと疲労について
・ストレス反応が脳や身体に与える影響
・自律神経の整え方
実際の本書ではもっと詳しく項目がわかれていますが、まとめると上記のような内容がわかります。
ふだん聞きなれない専門的な言葉も少し出てきますが、図やわかりやすい言葉で説明してくれているので、しっかり理解することはできます。
特徴②:HSPの観点から自分との接し方がわかる
第3章では、HSPである自分自の身心構えについて知ることができます。
【第3章の内容】
・自分を理解し、認めて、肯定する
・苦手なものからは離れる
・ネガティブ思考を手放してスッキリする
上記のような内容がわかるので、HSPという観点から自己理解が深まり、うまく自分と付き合えるようになります。
特徴③:しんどさをラクにするアプローチ方法が学べる
残りの第4章と第5章では、これまでの知識を踏まえ、日常生活でラクになれる実践的な方法が学べます。
【第4章の内容:身体への働きかけ方】
・疲れと腸の関係
・疲労を減らすための食生活
・睡眠環境、お風呂の入り方、運動について
【第5章の内容:自分基準の作り方】
・自己肯定感について
・ネガティブ感情の受け入れ方や解消法
・ストレスの対処法
このように、これまでのしんどさを身体からのアプローチや自分軸を作る方法によって、少しずつラクになる生活を送れるようになることができます。
『敏感すぎる人のいつものしんどい疲れがすーっとラクになる本』の学びポイント3選
学びポイント①:4つのステップで悪循環から抜け出す
HSPの人には疲労感をためてしまう、以下の悪循環があります。
このような負のループによって慢性的な疲労感に陥ってします。
そこで、本書では悪循環から抜け出す方法として4つのステップを紹介しています。
【悪循環から抜け出す4つのステップ】
①危険から離れて安心安全な場所に行く
②自分の気持ちに向き合い、正直に吐き出す
③出てきた気持ちを素直に認め、なぐさめいやす
④つらかった体験や気持ちを手放し、自分を解放する
ポイントとしてはプラス思考(「うまく対処できる」「別の選択肢もある」「きっとコントロールできる」)とマイナス思考(「自分のせいだ」「間違いをした」「もっとうまくできたのに」)どちらの思考も、あるがままに認め、受け入れ、解き放つことが大切です。
そうすれば、日常生活で心身共に疲れが減り、ラクになることができるそうなので実践してみましょう。
学びポイント②:疲労感から解放される食生活のヒント
本書では、身体への働きかけによってHSPの人の疲労感を開放する方法をいくつか紹介しています。
その中で、食生活を工夫し腸を健康に保つことが、疲労感を改善する有効な方法であることを紹介しています。
なぜなら、腸が健康になるとさまざまなメリットがあるからです。
【腸が健康になるメリット】
①免疫機能が高まる
②自律神経のバランスがとれるようになる
③健康に良い影響を与える腸内細菌の「善玉菌」が増える
このように腸が整うと、身体全体の健康へとつながっていくので、疲労感を溜めやすいHSPの人にはとても効果を実感できるものになります。
では、具体的にどのような食生活にすれば良いのでしょうか?
本書では、以下のような食品をとることをおすすめしているので、参考にしてみてください。
また、摂る食品を工夫するだけでなく、
「適度な量の食事を、ある程度決まった時間に摂る」
といった規則的な食生活のリズムも、自律神経のバランスを整える重要な要素になるので、覚えておきましょう。
きっと今までの疲労感は大きく改善の方向に向かうはずです。
学びポイント③:ネガティブを受け入れて自己肯定感を高める
正義感や責任感が強く、恐怖感や不安感を持ちやすいHSPの人は、自分に対する評価が厳しく、自己肯定感が低くなりやすい傾向があります。
理由としては、二元論的な考えに陥りやすいからです。
【二元論の考え方】
・成功と失敗
・善と悪
・光と闇
そして、自己肯定感が低いHSPの人はとどうしても悪い方に意識が向いてしまいます。
(「成功か失敗」であれば「失敗」に意識が向く)
また、上記に加えて「世間」「普通」「常識」といった他者との比較をしてしまうことも、自分を肯定するのが難しい要因になっています。
では、どうすれば二元論的な考えを改善し、自己肯定感を高めることができるのでしょうか?
結論を言うと本書では
「できないことを認めて受け入れる覚悟と素直さを持つこと」
と言っています。
つまり、自分の中の不安や恐怖などのネガティブを受け入れることが自己肯定感を高める最初の大きな一歩になります。
もう少し具体的に言うと捉え方や解釈を変えることが重要です。
(例)
「成功か失敗か」だけにとらわれず
「成功しても失敗しても全ての出来事は学びの過程である」と捉え方を変える
こういった意識を持つことで仮に結果が「失敗」だったとしても
「失敗」→「ダメなこと」→自己否定✖
「失敗」→「学べること」→自己肯定◎
⇒事実の解釈が変わり、どんな自分も受け入れられるようになる
上記のような捉え方、解釈の意識も持つことで自分を肯定するきっかづくりになるので、実践してみましょう。
そうすれば、どんな自分も認め好きでいられる時間が増えていくはずです。
『敏感すぎる人のいつものしんどい疲れがすーっとラクになる本』のまとめ
『敏感すぎる人のいつものしんどい疲れがすーっとラクになる本』のポイントについてここで、再度まとめておきます。
学びポイント①:4つのステップで悪循環から抜け出す
→4つのステップを踏むことで慢性的な疲労感から解放される
学びポイント②:疲労感から解放される食生活のヒント
→腸が整う食品を摂ると、身体全体の健康へとつながっていくので疲労感が改善される
学びポイント③:ネガティブを受け入れて自己肯定感を高める
→二元論の考え方を改善し、捉え方や解釈を変えることが自分を肯定する最初の大きな一歩になる
本書では他にも、ここでは紹介しきれなかった内容がたくさん説明されているので、気になった方はぜひ読んでみてください。
きっと自然なあなたのままでも、これまでのしんどさから解放され気持ちのいい毎日が過ごせるはずです!
今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。