そんな悩みに『敏感すぎるあなたがうまく話せる本』はお答えしています。
※HSPを知らない方は、こちらの記事を読んでいただくと本記事が読みやすくなるので、合わせて読んでみてください。
敏感すぎる人も、ラクに話せるようになります
誰かと話す前から、すでに疲れていませんか?
自分の話している内容が、「間違っているのでは」と気になる人へ
「頑張っても話せない」自分が嫌になってしまったら
ここぞ!という時に、自信をもつための秘訣
全てがうまくいく口ぐせと、自分との会話習慣
上記の内容から
本書を読むことで、HSPである自分の傾向や対策を知ることができ、これまでよりもラクに人と話せるようになります。
自分がうまく話せない原因を知りたい人
自信を持ってコミュニケーションが取れるようになりたい人
まわりの人と良好な人間関係を作れるようになりたい人
こういった人に本書はおすすめです。
そういった悩みを解決する本書は、HSPの人に1度は読んでもらいたい「HSPのためのコミュニケーション技術」が学べる1冊です!
それではいきましょう。
目次
『敏感すぎるあなたがうまく話せる本』について
著者:長沼睦雄さん
・十勝むつみのクリニック院長
・日本では数少ないHSPの臨床医
・2000年よりHSPに注目し研究を開始
また長沼先生は20年以上の臨床経験から信頼と実績のある精神科医でありながら、HSPについても研究をされているので、本書以外にも様々なHSPに関する書籍を出版されています。
長沼先生の著書一覧はこちらから確認できます。
本書の特徴
本書の特徴は以下の1つです。
特徴:HSPの人の「話し方」や「コミュニケーション方法」に特化した内容になっている
本書の題名からもわかりますが、一言で言うとHSPの人がうまく話せるようになるための本です。
これが本書の最大の特徴であり、この1つのテーマに沿って広く深く学んでいくことができます。
本書は1章から5章にかけて周囲の人との具体的な「話し方」や「コミュニケーション方法」といったテクニック的な部分が多く学べますが、
まず大前提として
「なぜHSPの自分は上手く話せないんだろうか?」
こう疑問に思うHSPの人もいるはずです。
本書では、1章の前に序章として「HSPの人がうまく話せない原因」や「うまく話すための土台となる考え方」をしっかり解説してくれています。
【序章の内容】
1、敏感すぎる人が話せなくなってしまう「3つの原因」
①「自分が空っぽに感じて、何も話せない」
②話したいことがたくさん浮かびすぎて、話せない
③相手のことを気にしすぎて話せない
2、心のクセ(スキーマ)について
3、こんな「心のクセ」はありませんか?
4、劇的に話すのがラクになる5つのポイント
①自分が思ったことを否定しない
②最初に浮かんだことを話す
③相づちのバリエーションを増やす
④会話のシミュレーションしておく
⑤みんなに好かれようとしない
このように、前提知識を吸収してから、1章から本題の「話し方」や「コミュニケーション方法」の内容に入っていくので、論理的にステップを踏みながら学ぶことができます。
また、どの章もHSPの人であれば1度は感じたことある内容ばかりなので、これまで抱えていた悩みが明確になり、すぐに改善していくことができるはずです。
『敏感すぎるあなたがうまく話せる本』の学びポイント3選
学びポイント①:聞き上手のほうが、自分の意思を伝えられる
本書では、会話をするときHSPの人は聞き役に徹した方が、自分の意思を伝えられると言っています。
なんか矛盾しているように感じますよね。
しかし、こうする理由としては聞き役に徹すれば会話の相手が「自分の主張を受け入れてくれた」と感じるため、HSPのあなたを理解しようとしてくれる「話を聞くモード」に入ってくれるからです。
HSPの人は相手の雰囲気や声色に対して敏感に情動や自律神経が反応してしまい、スムーズなコミュニケーションが取りにくい傾向にあるため、一旦相手の主張を全て受け入れてから、自分の話をするのは有効です。
ただ、HSPの人は真面目で責任感が強く、他の人よりも「上手に話さなくてはいけない」と思い込んでしまいます。
「今の説明では、わかりにくかったかな?」
「もっと解説を加えた方がいいのかもしれない」
このように不安になってしまいます。
こうなってしまうと神経が高ぶり、頭の中が整理できなくなってしまうため、つい一方的にまとまりのない話をしてしまう結果になります。
そこでこういった場合には、会話の途中でも一旦席を離れたり、自分の内面に入って自分と対話をしながら、伝える内容を整理するのがいいと本書では言っているので実践してみましょう。
聞き役に徹して、相手が「話を聞くモード」に入ってくれている状態であれば、あなたの話を理解しようと耳を傾けてくれるはずです。
学びポイント②:昨日と今日で言っていることが変わってもいい
本書では、HSPの人はそのときの気分によって口にすることを変えるくらいの気持ちを持つ方がいいと言っています。
なぜなら、HSPの人は「すべき思考」や「白黒思考」が強く、言葉を発するときに正解や不正解を考えて話をしてしまうからです。
この根本には自己信頼感や自己肯定感が弱いのがあるため、
「この発言はどう思われるだろうか」
「本心や本音からずれてないか」
という思いが出て、頭や理屈で自分を縛ってしまいます。
そうなると本心で話すことができなくなり、話すことに対して苦手意識を持ってしまうことになります。
ただ実際のところ、他の人は自分の気分が変わることはそこまで気にしていないと本書では言っています。
なので、まずはどんな自分も自分であるという自己肯定感を持つことを意識し
「自分で言ったことは、責任を取らなければいけない」
というような過剰な責任感はなくしていくことを大切にしていきましょう。
そうすれば、思ったことをそのまま言ってしまう自分も認めることができて、少し気持ちをラクにして話ができるようになるかもしれません。
学びポイント③:自分を否定してくる相手は、まず受け入れる
「君の○○は間違っているよ」
「いつも言っているじゃないか、どうして○○しないんだ」
上記のような攻撃的な人に対し、HSPの人は意見があっても言い返さない優しさを持っているのでターゲットになりやすい傾向があります。
しかしそういった一方的に否定してくることを苦手と感じるHSPの人は多いはずです。
そんなとき本書では、否定や言いがかりを
「おっしゃる通りです」
「そうなんですね」
このように一度受け入れることが重要であると言っています。
なぜなら、相手は自分の意見を一度受け入れてくれると感じると感情がクールダウンし落ち着くからです。
つまり上記のように気持ちを落ち着かせることで対等な立場をつくることができるので、自分の意見を伝えられるきかっけになるのです。
なので、攻撃的な人のターゲットになったときは
①まずは否定を受け入れる
②けれど自己主張もする
といった方法をぜひ実践してみましょう。
ただ注意点として何かミスがあったとき攻撃的な人は、ミスした「こと」とあなたという「ひと」を混同して、不当に否定をしてくる可能性があります。
それはHSPの優しさに付け込んで、ストレス発散のサンドバッグ代わりにしているかもしれないので、恐れずに少しずつ自己主張していき、自分自身を守っていきましょう。
『敏感すぎるあなたがうまく話せる本』のまとめ
『敏感すぎるあなたがうまく話せる本』のポイントについてここで、再度まとめておきます。
学びポイント①:聞き上手のほうが、自分の意思を伝えられる
→聞き役に徹することで、相手がHSPのあなたを理解しようとしてくれる「話を聞くモード」に入ってくれる
学びポイント②:昨日と今日で言っていることが変わってもいい
→思ったことをそのまま言ってしまう自分も認めることで、気持ちをラクにして話ができるようになる
学びポイント③:自分を否定してくる相手は、まず受け入れる
→相手は自分の意見を一度受け入れてくれると気持ちが落ち着くので、対等な立場をつくることができ自分の意見を伝えられるきかっけになる
本書では他にも、ここでは紹介しきれなかった内容がたくさん説明されているので、気になった方はぜひ読んでみてください。
きっと周囲の人と良好な人間関係が作れるようになって自分自身がラクになれるはずです!
今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。