そんな悩みに『10代のための疲れた心がラクになる本:「敏感すぎる」「傷つきやすい」自分を好きになる方法』はお答えしています。
※HSPを知らない方は、こちらの記事を読んでいただくと本記事が読みやすくなるので、合わせて読んでみてください。
知識編
~なぜ君は生きづらさを感じてしまうのか~
チャレンジ編
~どうすれば気持ちを変え、行動を変えられるか~
上記の内容から
本書を読むことで、自分の心をセルフケアできる具体的な方法を知ることができるので、これまで抱えていた生きづらさをから解放され気持ちがラクになります。
心がざわつくこと、つらいことが多くて、嫌な気分に押しつぶされそうな人
朝起きると「また一日が始まる」と、どんよりした気分になる人
自分のことをわかってくれる人がいない、ひとりぼっちだと感じている人
こういった人に本書はおすすめです。
それではいきましょう。
目次
『10代のための疲れた心がラクになる本:「敏感すぎる」「傷つきやすい」自分を好きになる方法』について
著者:長沼睦雄さん
・十勝むつみのクリニック院長
・日本では数少ないHSPの臨床医
・2000年よりHSPに注目し研究を開始
また長沼先生は20年以上の臨床経験から信頼と実績のある精神科医でありながら、HSPについても研究をされているので、本書以外にも様々なHSPに関する書籍を出版されています。
長沼先生の著書一覧はこちらから確認できます。
本書の特徴
特徴は主に3つあります。
特徴①:繊細な心を持つ10代の方に知ってもらいたい知識がまとめられている
特徴②:行動によって生きづらさを打開する方法がまとめられている
特徴③:1項目ごとにマンガで10代の頃に感じるエピソードがついている
特徴①:繊細な心を持つ10代の方に知ってもらいたい知識がまとめられている
本書は大きく2部構成になっていえて、前半は「知識編」と題して、繊細な心を持つ10代の方に知ってもらいたい知識がまとめられています。
【前半部分の内容(知識編)】
・ストレスの正体を知ろう
・思春期の脳と身体と心
・5人に1人いる「超敏感気質(HSP)」を知っている?
・人間関係で傷つきやすい君に
このように上記4項目から得られる知識を通して、10代の人が感じる生きづらさの原因を学ぶことができます。
特徴②:行動によって生きづらさを打開する方法がまとめられている
後半部分は「チャレンジ編」と題して、前半で得た生きづらさの原因をもとにして、気持ちや行動を変えていく方法がまとめられています。
【後半部分の内容(チャレンジ編)】
・傷ついた心との向かい方
・言葉を変えると、心も変わる
・自分をラクにする技術
・自分を好きになろう
後半も4項目から具体的方法が提案されているので、これまでの日常生活に前向きな変化が起き、気持ちよく生きていくことができるようになります。
特徴③:1項目ごとにマンガで10代の頃に感じるエピソードがついている
本書は各項目の最初に、繊細な心を持つ10代の人が感じるエピソードをマンガで簡単に紹介しています。
【各項目の流れ】
①マンガ(7コマ~8コマくらいの簡単なエピソード)
→10代の日常生活を切り取った内容になっているため共感しやすい
②文章による解説
→マンガによって場面がイメージできるため文章による解説も吸収しやすい
知識編とチャレンジ編を合わせると、全部で8項目あり8つ分のエピソードがマンガになっているので、どの項目も共感しながら納得感を持って読み進めていくことができるようになっています。
『10代のための疲れた心がラクになる本:「敏感すぎる」「傷つきやすい」自分を好きになる方法』の学びポイント3選
学びポイント①:どんな短所も、裏返せば長所
「短所ならいくつでも見つかるのに長所はすぐに思い浮かばない・・・」
悲観的になりやすいとそう感じる人は多いはずです。
しかし本書では、いくつでも見つかる短所をひっくり返せば長所になると言っています。
以下にいくつか例を挙げてみます。
【短所→長所】
「なかなか決断できない、優柔不断」→「慎重で思慮深い」
「暗い」→「落ちつきがある」
「のめり込むと周りが見えなくなる」→「集中力がある」
「飽きっぽい、長続きしない」→「切り替えが速い」
「がんこ」→「信念がある」
「せっかち」→「瞬発力、行動力がある」
「いいかげん」→「おおらか」など
このように、これまで自分が思っていた短所を逆さまに考えることで長所が見つかります。
なので、
「逆はどうだ?」
「裏返すとどういうことか?」
このように考える習慣を身につけて行きましょう。
そうすることで、視野が広がり、考え方も自由になっていくことができるはずです。
学びポイント②:マイナスの感情を吐き出す
繊細な心を持つ10代の方であれば、様々な場面でストレスを抱えやすいはずです。
本書では、そういった溜め込んでいるストレスを解消するには、自分にとって何がストレスになっているのかをはっきりさせることが重要であると言っています。
その手段として、怒り、不満、不安など心の中にあるマイナス感情を、全て吐き出す必要があります。
具体的な方法としては以下の4つがあるので、ぜひ実践してみましょう。
【マイナス感情を吐き出す方法】
①人に話す
②書く
③泣く
④息を大きく吐く
特に上記の「①人に話す」、「②書く」は自分が何にストレスを感じていたか気づくきっかけになるので、どちらの方が吐き出しやすいか、自分に合う方でマイナス感情を吐き出してみてください。
また、どうしてもストレスの原因が明確にならず、つらさや悲しい感情が続くのであれば、ときには「③泣く」、「④息を大きく吐く」といったことをして、気持ちを切り替えることも大切なので、自分に対して無理だけはしないようにしましょう。
学びポイント③:自己肯定感とは「弱い自分も認める」こと
よく勘違いしている人もいますが、自己肯定感とはすごい自分をアピールしたり、自慢をしたりして強さを見せることではありません。
むしろその反対で、自分の弱さを出して、できない自分や弱い自分を隠したりせずに認めることで自己肯定感が作られると本書では言っています。
「できなくても、これが自分。」
このように受け入れて、そういう自分を隠さずに出すことが大切です。
つまりたとえまわりの人が評価してくれなくても、自分自身が自分を認めてあげることが本当の自己肯定感につながっていくということになります。
そうすれば、等身大のありのままの自分を少しずつ好きになっていくことができるので、自分の弱さも少しずつ認めて肯定してあげましょう。
また、弱さを認める以外にも自己肯定感を高めるポイントとしては
好きなことややりたいことに夢中になっている時間を作ることも重要と本書では言っています。
こういった時間は、充実感や自信も湧き、自分自身に満足できるため自己肯定感が高まるそうなので、1つでも夢中になれることを見つけて実践していきましょう。
『10代のための疲れた心がラクになる本:「敏感すぎる」「傷つきやすい」自分を好きになる方法』のまとめ
『10代のための疲れた心がラクになる本:「敏感すぎる」「傷つきやすい」自分を好きになる方法』のポイントについてここで、再度まとめておきます。
学びポイント①:どんな短所も、裏返せば長所
→これまで自分が思っていた短所を逆さまに考えることで長所が見つかる
学びポイント②:マイナスの感情を吐き出す
→怒り、不満、不安など心の中にあるマイナス感情を、全て吐き出すと自分のストレスが明確になる
学びポイント③:自己肯定感とは「弱い自分も認める」こと
→自己肯定感はできない自分や弱い自分を隠したりせずに認めてあげることで作られる
本書では他にも、ここでは紹介しきれなかった内容がたくさん説明されているので、気になった方はぜひ読んでみてください。
きっと疲れていた心が楽になって自分のことを少しずつ好きになっていくことができるはずです!
今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。