そんな悩みに『敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本』はお答えしています。
※HSPを知らない方は、こちらの記事を読んでいただくと本記事が読みやすくなるので、合わせて読んでみてください。
敏感すぎて生きづらい、あなたへ
敏感すぎる自分の対処法
他人の影響を受けすぎる
仕事や職場で抱えやすい問題
健康や食事についての悩み
家族や身近な人がHSPだったら
身体症状との関係について
エピローグ
上記の内容から
本書を読むことで、HSPの理解を深める役に立ちHSPという概念が心の居場所となって、自らの人生を変えていくことができます。
現実のプラスの面にだけ目をむけたい人
自分に必要なものだけを切り取りたい人
自分だけにしかないものを作り出したい人
こういった人に本書はおすすめです。
それではいきましょう。
目次
『敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本』について
著者:長沼睦雄さん
・十勝むつみのクリニック院長
・日本では数少ないHSPの臨床医
・2000年よりHSPに注目し研究を開始
また長沼先生は20年以上の臨床経験から信頼と実績のある精神科医でありながら、HSPについても研究をされているので、本書以外にも様々なHSPに関する書籍を出版されています。
長沼先生の著書一覧はこちらから確認できます。
本書の特徴
特徴は主に2つあります。
特徴①:58の場面から自分を守るための対応法が学べる
特徴②:イラストが多いので理解しやすい
特徴①:58の場面から自分を守るための対応法が学べる
本書は、HSPの人が感じる苦悩や葛藤を具体的な場面に分けて、説明してくれています。
なんと合計すると58個のケーステーマがあります
敏感すぎる自分の対処法→16ケース
他人の影響を受けすぎる→13ケース
仕事や職場で抱えやすい問題→13ケース
健康や食事についての悩み→5ケース
家族や身近な人がHSPだったら→5ケース
身体症状との関係について→5ケース
エピローグ→1ケース
このように、仕事からプライベート・身体に関することまで様々なケーステーマがあるので、自分に当てはまるテーマを確実に見つけられることができます。
また、「家族や身近な人がHSPだったら」といった、非HSPの人にも役立つ内容もあるので、HSPの子と接する親や、学校の先生、HSPの部下を持つ上司といったHSPと関わる非HSPの人にもおすすめです。
特徴②:イラストが多いので読みやすく理解もしやすい
「58個もケーステーマがあるって読むのも大変だし、お医者さんが書く本だから理解できるか心配・・・」
そう思う人もいるかもしれませんが、本書では表紙のようなタッチのイラストが非常に多く盛り込まれているので、読むのが全然大変ではありません。
また、本書では1つのケーステーマに対し以下のような順序で学んでいきます。
①シチュエーション解説
→敏感すぎる人の苦悩や葛藤を具体的にマンガ付きで紹介
②生きづらさを解消する心構え
→生きづらさを解消する上で大切にしたい心構えや覚悟をワンポイントアドバイス
③自分を守るための対応方
→傷つきやすい自分を守り、セルフケアを行う方法がまとめてある
このように、丁寧にステップを踏んで学べる内容になっているので、特に難しくもなく理解しやすい構成になっているので安心してください。
『敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本』の学びポイント3選
学びポイント①:雑音やノイズをブロックして、過ごしやすい環境を整える
【ケーステーマ】
「小さな音が気になって仕事や勉強に集中できない」
こういったケーステーマのお話です。
時計の針が動く音、カフェで食器がカチャカチャする音などHSPの人であれば、このような雑音や小さな音が気になってしまうことがよくあると思います。
このような場面では、雑音やノイズをブロックして、過ごしやすい環境を整えることが大切であると本書では言っています。
なぜなら、HSPの人は敏感な感覚を持っており、神経も高ぶっているので、音の刺激を強く受けるからです。
つまり、無意識に小さな音に気づいたり、高い周波数の音を不快に感じる傾向があるので、ストレス反応が大きくなってしまうのです。
では、こういった雑音をブロックし、自分が過ごしやすい環境を整えるにはどうすればよいのでしょうか?
本書では、以下の3つをセルフケアのコツとして提案してくれているのでぜひ実践してみましょう。
①ノイズをカットできるイヤホンなどを使う
②ラジオやBGMをかけて、雑音などを打ち消す
③他の感覚の刺激に集中する
ただこういったものはやってみないと自分に合うかわからないと思うので、とりあえずまずはあまり深く考えず1つでもいいから実践して、自分が快適に過ごせる環境を積極的に作っていきましょう。
※ちなみに僕が使っているノイズキャンセリングイヤホンは『AirPods Pro』です。
学びポイント②:クヨクヨ思い悩んでも、自分を責めない
【ケーステーマ】
「何かあるとグルグル思考になり、悩みから抜け出せない」
こういったケーステーマのお話です。
HSPの人であれば心が乱れることがあったとき、クヨクヨと悩みそこから抜け出せなくなってしまうことはありませんか?
こういったとき思考は停止し、客観視ができず「グルグル思考」の状態になってしまっています。
本書では、この「グルグル思考」の状態に陥っている場合、自分を責めないことが大切であると言っています。
なぜなら、こういったときはポジティブで自己肯定的で柔軟な精神状態にはなれないからです。
これは、自分の「思考の癖」に原因があり、「すべき思考」や「マイナス思考」、「白黒思考」になっている状態です。
そこで「思考の癖」の原因の具体的な解決方法として本書では3つ紹介しているので参考にしてみてください。
①グルグル思考の自分を肯定する
②苦手な相手の姿の中に自分を見る
③思い切って生活や環境ごと変えてしまう
②はどういうこと?と思うかもしれませんが、本書では自分が苦手な人の姿を鏡像としてみると案外自分の「思考の癖」に気づくことができると言っており、自分を客観的に見ることができるようになるそうです。
また、上記以外でも「思考の癖」を直すには心理検査を受けたり、心の専門家に指摘を受けたりして解決する方法もあるので、自分だけでは難しいと思うHSPの人は、頼ってみるのもいいかもしれないです。
学びポイント③: 「うれしい」「楽しい」ことを仕事にしよう
【ケーステーマ】
「敏感すぎる自分に合った仕事や生き方を見つけたい」
こういったケーステーマのお話です。
HSPの人は、思い込みや親からの刷り込みで無理して会社勤めをし、生きづらさを抱えていることが多いと思います。
本書ではこういった場合、自分の本音や本心から「うれしい」「楽しい」ことを仕事にするといいと言っています。
HSPの人の中には、自分の本音や本心を大切に、直感に従ったことで画家や漫画家、デザイナー、音楽家などで才能を開花させた人たちがいます。
なぜなら、HSPは想像性や芸術性に優れているためこういった「才能」をベースに、「好き」や「ワクワク感」で進路を選ぶと、やることが楽しくなり「ツキ」を呼び込むことができるからです。
では、自分にとって「うれしい」「楽しい」ことを仕事にするにはどうしたらいいのでしょうか?
本書では、3つの方法を紹介しているので参考にしてみてください。
①自分が楽しい、気持ちいいと感じることをする
②ブログや詩などを書いて、自己表現をする
③自分の五感が喜びことを見つける
上記の3つから想像できるように、HSPの人は敏感さを活かしてクリエイターとして活躍できる素質を持っていることがわかります。
もし今仕事を変えようか迷っているHSPの人がいたら、こういった上記のヒントを参考にして、自分にとって「うれしい」「楽しい」と思える仕事を見つけていきましょう。
そうすれば、HSPとしての自分らしさを発揮して社会生活が送ることができるはずです。
『敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本』のまとめ
『敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本』のポイントについてここで、再度まとめておきます。
学びポイント①:雑音やノイズをブロックして、過ごしやすい環境を整える
→HSPは無意識に小さな音に気づいたり高い周波数の音を不快に感じる傾向があるので、ノイズをカットできるイヤホン等を使って、自分から過ごしやすい環境をつくる
学びポイント②:クヨクヨ思い悩んでも、自分を責めない
→「グルグル思考」に陥っている場合は、「思考の癖」が原因にあり、まずはそういった自分を肯定することからはじめる
学びポイント③:「うれしい」「楽しい」ことを仕事にしよう
→HSPは想像性や芸術性に優れているためこういった「才能」をベースに、「好き」や「ワクワク感」で進路を選ぶと、やることが楽しくなり「ツキ」を呼び込むことができる
本書では他にも、ここでは紹介しきれなかった内容がたくさん説明されているので、気になった方はぜひ読んでみてください。
きっと明日から敏感さをプラスに変えたラクな人生が待っているはずです!
今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。