そんな悩みに『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本「立ち直る力」育成編』はお答えしています。
※HSPを知らない方は、こちらの記事を読んでいただくと本記事が理解しやすくなります。合わせて読んでみてください。
・傷つきやすい敏感っ子にこそ「立ち直る力=レジリエンス」が必要
・「立ち直る力」を育む基礎〜親子間の温もりある信頼関係の築き方
・敏感っ子が立ち直るために必要な「6つの力」
・親にも必要な「立ち直る力」の育み方
上記の内容から
本書を読むことで、傷つきやすい敏感な子(※HSC)でも「立ち直る力=レジリエンス」を身につけることができます!
※HSC(=Highly Sensitive Child)とは、「HSP気質を持つの子ども」のことを言います。
・敏感っ子の立ち直る力の必要性や仕組みを知りたい人
・子ども自らが立ち直ってくれる具体的な関わり方を見つけたい人
・親自身の「立ち直る力」についても学びたい人
こういった人に本書はおすすめです。
それではいきましょう。
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目次
『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本「立ち直る力」育成編』について
著者:長岡真意子さん
・「ユア子育てスタジオ」代表
・子育てコンサルタント&ライター
・講師として700人以上の子どもの育ちを20年間指導している
長岡さんは上記の実績だけでなく、自身も5人のHSCの子育てをしたご経験があります。
ウェブサイトには子育て情報がたくさん発信されているので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
本書の特徴
特徴は主に3つあります。
特徴①:敏感っ子の「立ち直る力」の育み方が理解できる
特徴②:敏感っ子が立ち直るための具体的な力がわかる
特徴③:親自身の「立ち直る力」も身につけることができる
特徴①:敏感っ子の「立ち直る力」の育み方が理解できる
傷つきやすい敏感っ子がどうすれば元気になってくれるのか悩む親御さんは多いですよね。しかし親の育て方次第で、敏感な子どもでもすぐに立ち直ることができると本書では言っています。
そこで本書の第1章と第2章では、敏感っ子の「立ち直る力=レジリエンス」を高める関わり方を理解することができます。
✓我が子に何を望みますか?
✓「立ち直る力」の仕組みと、「立ち直る力」を育む7つの要素
✓「立ち直る力」を育むために最も重要なのは「親子間の温もりのあり信頼関係」
✓敏感っ子に適しているのは「民主的子育てスタイル」 など
このように「立ち直る力」を養うための、必要性や実際の関わり方などを学びことができる内容になっています。
特徴②:敏感っ子が立ち直るための具体的な力がわかる
第3章〜第8章では、「立ち直る力」をさらに具体化して説明がされています。
全部で6つの必要な力があると本書では言っています。
✓①ネガティブ感情とうまくつきあう力を育む
✓②現実をとらえる力を育む
✓③「自分ならできる」と踏み出す力を育む
✓④他者と共生する力を育む
✓⑤「自分は成長する」と信じる力を育む
✓⑥楽しむ力を育む
上記6つの力の説明に加え、それらの力を高めるためのテクニック的な内容も豊富です。
このことから、かなり実践しやすい内容だと言えます。
特徴③:親自身の「立ち直る力」も身につけることができる
子育てでは、子どもだけでなく親も傷つき落ち込むことはあるはずです。
そこで、最後の第9章では親自身の「立ち直る力」を学ぶことができる内容となっています。
✓周囲の人と温もりある信頼関係を育む
✓ネガティブ感情をぶちまけない工夫
✓小さな変化を認める
✓親自身のフィルターと、それが子どもに与える影響を自覚する など
こういった内容から、子育てにおける親の自分自身とのつき合い方を理解することができます。
『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本「立ち直る力」育成編』の学びポイント3選
学びポイント①:「立ち直る力」の仕組み
「そもそも立ち直る力って何?」
と疑問に思う人もいるかもしれません。
そこで、この「立ち直る力」とはどういうものなのか、その仕組みついて紹介します。
本書では「立ち直る力」とは、ハーバード大学子ども発達センターが示す「天秤モデル」を参考にすると理解しやすいと言っています。
では「天秤モデル」とは何か?
本書から引用して説明します。
私達の心の中には天秤があると思ってください。そして、日々、次から次へと起こる物事が、天秤の皿に積まれていくと想像してみてください。
片方には、喜びが溢れる「ポジティブ物事」が、もう片方にはつらく悲しい「ネガティブ出来事」が積み重なっていきます。
言葉だけだと理解しにくいと思うので、図で表すと以下のようなイメージになります。
これが「天秤モデル」です。
ここで「立ち直る力」に関連させますが、立ち直る力を身につけるには、天秤の真ん中の支点をポジティブ側の腕が長くなるようにズラすことが大切だと言われています。
上記図のように支点をズラせば、ネガティブ側に傾きづらくなり、ポジティブでいられるようになります。
これが「天秤モデル」における「立ち直る力」の仕組みであり、レジリエンスを身につけた状態です。
大人、子ども関係なく当てはまることだと思うので、一度自分自身の心と照らし合わせて考えてみてみましょう。
学びポイント②:「失敗はそんなに悪いものじゃない」と感じられる環境を整える
ここでは「敏感っ子が立ち直るための6つの力」のうちのひとつ
『「自分は成長する」と信じる力を育む』
の中からピックアップして紹介します。
結論、敏感っ子には「失敗してもいい」という環境を整えることが大切だと本書では言っています。
理由としては、敏感っ子は小さな間違いでもショック受けやすく、失敗をとても怖がってしまうからです。
しかし、大人たちの対応次第では敏感っ子の「失敗=怖い」というイメージを変えることができます。
では、具体的にどのように対応すればいいのか?
その内容は、本書から引用するので参考にしてみてください。
子どもが失敗したり、何かがうまくいかないときは「チャレンジしたという証だね。よく頑張ってるね」と認め、励ましてあげましょう。(中略)
我が家の子ども達も、学校のテストで期待した点が取れず、落ち込むことがあります。そのたびに、「これでよく理解できていない箇所がわかったね。改善していけるチャンスだ、良かったね」と声をかけるようにしています。そして、できなかった箇所を復習し、実際に、「テストで点が取れなかったことで、できることが増えて改善する」という体験を積み重ねる機会にできるよう心がけています。
上記をまとめると
①失敗した出来事に共感する
②失敗によって得られることを一緒に考える
こういった親の対応が、敏感っ子の失敗に対する捉え方を変えます。そして、失敗を前向きに考えられる環境が整うという流れです。
失敗に対してつい子どもを責めてしまう人は、上記の対応をぜひ実践してみましょう。
学びポイント③:子育ては一人でするものではないと心に刻む
最後は「親自身の立ち直る力の養い方」の中から1つ紹介します。
それは、子育ては「一人ではなくコミュニティーで行うもの」という考えを持ったほうがいいと本書では言っています。
なぜなら、今は核家族化(お父さん、お母さん、子どもからなる家族)が進んでいるため、つい母親(または父親)一人で抱え込んでしまいやすい状況にあるからです。
このことから、本書では「子育ては一人でするものではない」ということを念頭に置く必要があると言っています。
では、誰と子育てをするのか?
まずは同じ家族である
「パートナーと共に子育てをする」
ということを大前提として持つ必要があります。
具体的には以下の6か条を参考にすると円滑に夫婦で子育てできるそうなので参考にしてみてください。
【共に子育てをするための6か条】
①原点に立ち返る
②相手の言い分を遮らずに終わりまで聞く
③感情が高まっているときはお互いに落ち着いてから話し合う
④互いに非難する場合は子どものいない場に移る
⑤同意しないことに同意する
⑥「何かしてほしいことある?」と声をかけ合う
また、パートナーがいらっしゃらないひとり親家庭などでは「家庭の外に頼れるつながりを築く」ことが有効です。
・親族や友人
・自治体の援助
・親の会(自助グループ)など
こういった外のコミュニティーや子育て支援サービスに頼ることで、親自身の心に余裕が出てきます。
子育てにストレスを溜め込んで、疲弊してしまっている親御さんは、ぜひパートナーや外の場に頼り、立ち直る力を育んでいきましょう。
『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本「立ち直る力」育成編』のまとめ
『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』のポイントについてここで、再度まとめておきます。
学びポイント①:「立ち直る力」の仕組み
「天秤モデル」おけるポジティブ側の腕が長くなると、立ち直る力が身についた状態となる
学びポイント②:「失敗はそんなに悪いものじゃない」と感じられる環境を整える
子どもの失敗に共感して、得られたことを一緒に考えることによって失敗を前向きにとらえられるようになる
学びポイント③:子育ては一人でするものではないと心に刻む
パートナーや家庭の外に子育てを頼れる存在見つけることで親の気持ちに余裕ができる
実際の本書には、ここでは紹介しきれなかったすばらしい内容が盛りだくさんです!気になった方はぜひ読んでみてください。
きっと親も子も立ち直る力がつき、生き生きとした日常生活を送れるようになるはずです!
今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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