そんな悩みに『「敏感すぎて苦しい」がたちまち解決する本』はお答えしています。
※HSPを知らない方は、こちらの記事を読んでいただくと本記事が読みやすくなるので、合わせて読んでみてください。
・いつも誰かに振り回される
・過剰な敏感さ=HSPが、苦しさの原因だった
・その敏感さ、実は大きな長所、才能です
・もう他人に振り回されないために
・「チョー敏感な人」に起きやすい10の「困った」・かんたん対処法
上記の内容から
本書を読むことで、あなたが持っている「高感度センサー」の取り扱い方を学ぶことができ、それを大きな能力や才能を生みだす最強の武器にすることができます。
・自分の「敏感さ」に悩みや苦しみがある人
・すぐに周囲の反応が気になって振り回されてしまう人
・HSPに与えられた才能に気づきそれを活かしたい人
こういった人に本書はおすすめです。
それではいきましょう。
目次
『「敏感すぎて苦しい」がたちまち解決する本』について
著者:高田明和さん
・浜松医科大学名誉教授
・脳科学、心の病、栄養学、禅などに関するベストセラーを含む著書多数
・近年はマスコミ・講演で心と体の健康に関する幅広い啓蒙活動を行っている
医大の名誉教授というとてもすごい方ですが、著者自身もHSPであり過去にうつ状態になった経験があります。
このことからその実体験と医大の教授である知識を活かして、本書以外にも様々なHSPに関する書籍を出版されています。
著書の書籍一覧はこちらから確認できます☟
本書の特徴
特徴は主に3つあります。
特徴①:HSPが持つ「高感度センサー」について理解できる
特徴②:敏感さの魅力や活用方法がわかる
特徴③:HSPに起きやすい困りごとの対処法が見つかる
特徴①:HSPが持つ「高感度センサー」について理解できる
第1章~第2章では、「敏感さからくる生きづらさ」について理由や原因を理解することができます。
【第1章~第2章の内容】
・HSPの人間関係の中で起きる苦しさ
・HSPの日常生活での特徴
・HSPの敏感さからくる過剰な刺激の原因
こういった感じでHSPの「高感度センサー」によって抱える問題について知ることができます。
HSPであれば共感できる内容が盛りだくさんです。
特徴②:敏感さの魅力や活用方法がわかる
なんとなく「敏感=よくないこと」みたいなイメージがありますが、本書の第3章~第4章では、HSPが持つ「敏感さ」の魅力や活かし方について学ぶことができます。
【第3章~第4章の内容】
・HSPが持つ才能
・HSPを武器に大きな仕事を成し遂げた人
・HSPの長所や才能の有効活用する方法
現在、HSPであることによって苦しさや生きづらさを感じている人も多いと思いますが、上記の内容を知ることで、HSPのあなたのままでよりよい人生を作っていくことができるはずです。
特徴③:HSPに起きやすい困りごとの対処法が見つかる
最後の第5章では、HSPに起きがちな「10の困りごと」の事例から、あなたに合わせた対処法を見つけることができます。
【第5章の内容】
①就活や面接が怖い
②SNSや嫌なコメントや責め言葉に弱い
③ミスに弱い。ミスが怖い
(中略)
⑩自分の子どもなのに一緒にいると疲れる
※実際の本書では全ての事例を見ることができます
このように具体的な困りごとがピックアップされているので、それぞれの状況に合わせて読んで終わるだけでなく、活用していくことができます。
『「敏感すぎて苦しい」がたちまち解決する本』の学びポイント3選
学びポイント①:「エナジーバンパイア」=「悪霊」にご用心
HSPの人は、「権威」と感じる人に弱いと本書では言っています。
具体的に「権威」と感じる人というのは、
・態度の大きい人
・自信たっぷりな人
・威圧的な人
こういった特徴がある人のことを言います。
実際に上記のようなタイプの人は、HSPの人の空回りや思い込みによってエネルギーを使っていることも多いですが、中には人を「振り回す」ことで、自らの存在を認識しようとする人がいます。
このようにHSPの人を振り回し、パワーやエネルギーを吸い取る人(本書では「エナジーバンパイヤ」=「悪霊」と呼んでいます)には注意が必要です。
なぜなら、こういった人は自分が他人を「振り回している」とも「エネルギーを吸い取っている」とも自覚してないからです。
振り回す人の本質的な原因には、自分自身に対する「不安」があるので、周囲を振り回し、影響を与え、自分自身を認めてもらうことで、自分の中の不安を解消しようとしています。
では、HSPのパワーやエネルギーを吸い取ってくる人にはどう対処すればいいのでしょうか?
本書では、HSPの人を振り回し、悪影響を及ぼす人に対しては、
・「避ける」
・「逃げる」
・「離れる」
シンプルですが、この3つを実践するようにおすすめしています。
もちろん会社や学校では、グループ化は避けられないので、振り回す人が近くにいても離れにくい状況があるかもしれません。
ただ、それでも、嫌われたくない、寂しいからという理由でそういう人の仲間になっても疲れて消耗し嫌と感じる時間が増えてしまいます。
なので、巻き込まれていると感じたら上記の3つを意識して、できる範囲で自分自身を積極的に守っていきましょう。
学びポイント②:他人の苦しみがわかる
HSPの人であればおそらく
・常に周囲の顔色を伺う
・自分が他人に気に入られているか気になる
・過去のことを突然思い出し後悔で夜眠れなくなる
このように感じることがよくあるかもしれません。
著者自身もHSPであることから、上記のように感じて生きていたと言っています。
確かに、HSPの人は生きづらさを感じることが多く、自分を「ダメじゃないか」と批判してしまう人もいるはずです。
ただ、こういったこれまでつらさを抱えてきたHSPの人は、
「他人の気持ちをより深く理解できる」
こういったすばらしい力を持っています。
実際に、社会で尊重されている多くの人はみんな繊細で他人の気持ちを理解していると本書では言っています。
具体的には
・カウンセラー
・医師
・弁護士
・心理学者
こういった職業に向いているそうです。
理由としては、自分の苦しみや悲しみをなんとかしたいと学び、その道に進んだ人が多くいるからです。
また、上記のような気持ちを持って仕事をする人は、自分自身の経験を踏まえて物事を捉えているので、優れた専門家になれると言っています。
また、上記以外でもHSPの人は身体のささいな変化にも気づく力があるので、
・ヨガ
・太極拳
・気功のインストラクター
・マッサージ師
・鍼灸師(しんきゅうし)
このような身体に関わる仕事もふさわしい職業になるそうです。
なので、敏感な自分の悪いところに目を向けるだけでなく、「他人の気持ちをより深く理解できる」といった素敵な才能があることを認識して、あなたが抱える生きづらさをプラス方向へ活かしていきましょう。
学びポイント③:人前でのプレゼンで異常に緊張する
HSPの人は自分を試されるのが苦手で、面接やプレゼンといった、表立って主張する場面になると逃げ腰になってしまいます。
本書では、上記場面の対処法として、
信頼する人に、個人的に話しかける、説明する
このように思うといいと言っています。
その信頼する人の姿が見えなくても、いると思ってイメージして話しかけるようにするのです。
また、自分を役者と考え、人前で演説している役だとイメージすることも有効だと言っています。
理由はHSPの人は※ミラーニューロンが発達しているため、人のマネが上手だからです。
つまり、役割(人前で演説するという役)がはっきりしているとプレゼンにも適応できるようになり、自分が説明すべきことに集中できるようになります。
※ミラーニューロンとは
脳の中にある「鏡」であり、身近な人のまねをしながら育っていくための成長や学習に欠かせない脳機能のことです。
なので、プレゼンに苦手意識を持っているHSPの人は
・信頼する人に話しかけるイメージを持つ
・自分を人前で演説するという役になりきる
という2つの意識を持って実践してみましょう。
そうすれば、これまでの異常な緊張から解放されるはずです。
ただ、プレゼンが終わった後だと興奮状態になっていることが多く、眠りが浅くなるケースがあります。
そういったときは「幸せホルモン」と呼ばれる※オキシトシンを分泌させ落ち着きを促すようにしましょう。
※オキシトシンとは
俗に「幸せホルモン」といい、体内の自律神経を整え、ストレスをなくし、免疫力をアップ。便秘や肩こりもなくなり、血圧を正常値にするといわれています。また、脳の疲れを取り、認知症の予防にもなる。さらに、人にやさしくなれることから、人間関係の改善にもつながるといいます。
ただ、個人的な日常会話の中で自分の好きなこと関心のあることを熱く語るのは好きです。
今後、プレゼンする機会があるときは大勢の人に向けてではなく、誰か一人に話しかける意識は持つようにしたいと本書を読んで思いました。
『「敏感すぎて苦しい」がたちまち解決する本』のまとめ
『「敏感すぎて苦しい」がたちまち解決する本』のポイントについてここで、再度まとめておきます。
学びポイント①:「エナジーバンパイア」=「悪霊」にご用心
HSPの人を振り回し、パワーやエネルギーを吸い取る人には「避ける」「逃げる」「離れる」といった方法で、巻き込まれないようにする
学びポイント②:他人の苦しみがわかる
「他人の気持ちをより深く理解できる」といった素敵な力があるため、相手の気持ちに寄り添える仕事が向いている(カウンセラー、医師、弁護士、心理学者など)
学びポイント③:人前でのプレゼンで異常に緊張する
「信頼する人に話しかけるイメージを持つ」「自分を人前で演説するという役になりきる」といった意識を持つと、自分が説明すべきことに集中できるようになる
本書では他にも、ここでは紹介しきれなかった内容がたくさん説明されているので、気になった方はぜひ読んでみてください。
きっと周囲に振り回されることがなくなりこれまでの苦しみから解放されるはずです!
今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。