そんな悩みに『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』はお答えしています。
※HSPを知らない方は、こちらの記事を読んでいただくと本記事が読みやすくなるので、合わせて読んでみてください。
鈍感な世界にいる「敏感な人」とは
「敏感な人」が抱えやすい心の問題
「鈍感な人たち」とうまく付き合うには
「敏感な自分」とうまく付き合うには
上記の内容から
HSPとしての自分の長所や可能性を様々な視点から発見できるようになり、HSPという気質が恵まれていることに気づくことができます。
HSPの気質を通して自己理解を深めたい人
HSPのままの自分で周囲とうまく付き合っていきたい人
HSPの人生を楽しむヒントを見つけたい人
こういった人に本書はおすすめです。
それではいきましょう。
目次
『鈍感な世界に生きる敏感な人』について
著者:イルセ・サンさん
Reiko Hidani HPより引用
・デンマーク人の牧師であり心理療法士
・HSPの人たちへ講演者、セラピストとして活動している
・イルセ・サンさん自身もHSP
YouTubeにイルセ・サンさんの動画がありました。
字幕ですが、見ているとイルセ・サンさんの温かい人柄が伝わってきます。
本書の特徴
特徴は主に3つあります。
①「HSPチェックリスト」で自身の敏感さを知ることができる
②HSPの能力を知ったうえで、その活かし方が理解できる
③「HSPのためのアイデアリスト」により本書の学びを実行に移しやすい
①「HSPチェックリスト」で自身の敏感さを知ることができる
本書の最初には、「HSPチェックリスト」があり、48個の質問に点数を入れることで自分の敏感さを確認することができます。
【質問例】
・日々、どんな失敗が起こりうるか予測して対応策を考えることに、多くの労力を費やしている。
・毎日。1人でいる時間が必要だ。
・大きな音・強烈なにおい・鋭い光をひどく不快に思うことがある。 など
※点数
0点:当てはまらない
1点:ほとんど当てはまらない
2点:少し当てはまる
3点:ほぼ当てはまる
4点:完全に当てはまる
上記のような質問48個に点数をつけ、140点満点中60点以上だとHSPである可能性が高いです。
ただあくまで、このテストは自分の敏感さを知るためのヒントでしかありません。その結果がその人の性質全てを表すわけではないので、あまり受け止めすぎないようにしましょう。
②HSPの能力を知ったうえで、その活かし方が理解できる
HSPという気質が体系的に説明されているので、様々な論点から理解することができます。
・HSPの能力7つ
・HSPが抱えやすい心の問題4つ
・「鈍感な人たち」うまく付き合う方法11個
・「敏感な自分」とうまく付き合う方法8つ
上記のように、HSPという観点から自己理解を深めて、自分や他者との関り方を学ぶことができます。
③HSPのためのアイデアリストにより本書の学びを実行に移しやすい
本書の終わりには「HSPのためのアイデアリスト」というものも掲載されているので、学んだことを実行に移しやすい構成になっています。
【インスピレーションを与えてくれる活動】
→本を読む・劇場に行く・講演に行く など
【外交的になるエネルギーを与えてくれる活動】
→誰かと充実した時間を過ごす・子どもと過ごす など
【過激に刺激を受けたときにするのにお勧めの活動】
→ヨガやピラティスのような軽い運動をする・植物の世話をする・日向ぼっこをする など
一部抜粋して紹介しましたが、アイデアは全部で44個載っているので、気になった方はぜひ手にとって読んでみてください。
『鈍感な世界に生きる敏感な人』の学びポイント3選
学びポイント①:HSPは危機管理能力が高い
HSPの人は物事を深く多角的に考えられるので、新しい可能性に気づくことが得意ですが、それと同じくらい起こりうるリスクを考える力にも長けています。
例えば、会話をはじめる前にも複数の会話のパターンを考えたりとか、ハプニングが起きたらどのように対処するかなど、いろんな結果を想定することができます。
そのおかげで、HSPの人は失敗や不運に遭うことがあまり多くはありません。
人間、誰だってできれば失敗はしたくないですから、HSPの人はすごい能力を持っていますよね。
ただ逆に言ってしまえば、何事にも慎重になりすぎる傾向があるので、人よりも行動に移すまでに時間がかかってしまうという欠点があります。
しかし、物事を進めている最中に予期せぬトラブルが起きるとHSPの人はかなり精神的エネルギーが必要となってしまうので、考えずにすぐに行動することは良いことではありません。
何にしても、HSPの気質には常に不安を抱えて緊張してしまいやすい難点があるので、そういったときは、リラクゼーションや瞑想などを活用し、神経のバランスをとるようにしていきましょう。
学びポイント②:「鈍感な人たち」との会話では休憩をとる
敏感な人は「鈍感な人たち」からのずっと続く会話に疲弊し、相手の話すことが理解できなくなってしまいます。
そんなとき、本書では会話中に休憩をとることが大切と言っています。
そうすることで、自分の心にも余裕もでき、また相手の話に耳を傾けることができようになります。
ただ、なかなか会話の中でどうやって休憩をとればいいか難しいですよね。
相手が話に夢中になっていたら尚更・・・。
そこで休憩をとるための作戦が4つ提案されているので、参考にしてみてください。
【会話途中での休憩のとり方】
・「ちょっと待って」と優しくかつ威厳を持って言う
・「話が耳に入らなくなってきた」と言う
・「今、なんだか自分にとって不快なことが起きているみたい。それが何なのか探すのを手伝ってくれない?」と伝える※ただしこれは互いに好意がないと成立しない方法です
・自分が就かれてくる頃になるように、携帯電話のアラームをセットする。アラームが鳴ったら「もう少ししたら行かなくちゃ」と伝える
学びポイント③:HSPの楽しみ方を見つけることが大事
人間関係や将来のことなどで不安になるHSPの人は、HSPとしての自分の能力を楽しむ機会を作ることが重要です。
本書ではいくつか具体例が紹介されています。
・自然を慈しむ
・体にいいことをする(ランニングやダンス、マッサージなど)
・日記か詩か本を書く
・深くて質の高い人間関係を築く など
上記のように、周囲に意識を向けるのではなく、主観の世界に浸って感じることが大切です。
そうすることで、HSPの人が最大限の喜びを引き出すことができます。
そして、本書の終わりには「HSPのためのアイデアリスト」として44個のヒントが載っているので、きっと自分が楽しめる活動が何か見つかるはずです。
『鈍感な世界に生きる敏感な人』のまとめ
『鈍感な世界に生きる敏感な人』のポイントについてここで、再度まとめておきます。
学びポイント①:HSPは危機管理能力が高い
→複数の会話のパターンを考えたりとか、ハプニングが起きたらどのように対処するかなど、いろんな結果を想定することができる
学びポイント②:「鈍感な人たち」との会話では休憩をとる
→自分の心にも余裕もでき、また相手の話に耳を傾けることができようになる
学びポイント③:HSPの楽しみ方を見つけることが大事
→周囲に意識を向けるのではなく、主観の世界に浸って感じることが大切
本書では他にも、ここでは紹介しきれなかった内容がたくさん説明されているので、気になった方はぜひ読んでみてください。
きっと敏感な自分の良さを活かして楽しく生きていけるようになるはずです!
今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。